面接は怖いと感じる人へ――面接を克服するコツ5選
就職活動や転職活動において、避けて通れないのが企業の担当者との面接です。
しかし、面接が苦手だという人は多く、なかには面接に対して恐怖心を感じる人もいます。一度苦手意識を持ってしまうと、ますます面接が億劫に感じてしまい、なかなか実力を発揮できません。
この記事では、このように面接が怖いと感じる方に向けて、どうすれば克服できるかコツを伝授していきます。悪循環に陥る前に対策して、面接本番で実力を十二分に発揮できるようになりましょう。
なぜ面接に恐怖を感じるのか
面接に恐怖を感じる方はいったい何が怖いのでしょうか。原因はいくつかありますが、代表的なものとして以下が挙げられます。
- 元々人前で話すのが苦手
- 面接で失敗したくない、完璧に答える必要があると思っている
- 「採用に落ちる＝不要」と言われているように感じる
- 面接特有の圧迫感が苦手
この他にもさまざまな理由から面接に恐怖を感じるかもしれません。しかし、怖いと感じているのは自分だけではありません。他の応募者も同じように不安な気持ちを抱えていますし、面接官も初対面の応募者相手ですからある種の緊張感を持っています。また、たいていの場合、人生を左右する場面なので、緊張するのは当たり前です。怖いと思わないようにする方が難しいので、まずは周りも同じだと思いながら気持ちに折り合いを付けるようにしましょう。
面接への恐怖を克服するコツ
1.あらかじめ想定される質問を用意する
面接の場においては、自分に自信を持つことがなにより重要です。とはいえ、なかなか自分に自信を持てない人も多いはず。そんなときは、面接で聞かれそうな質問とその回答をあらかじめ想定し、シミュレーションしてみましょう。可能であれば就活エージェントの方などを相手に本番の雰囲気を想定した練習を行うと、面接の場のあの独特の雰囲気にも慣れてきます。誰しも経験していないことをする時は怖いと感じるものですが、一度慣れてしまえば恐怖心は次第に薄らぎます。経験は武器です。何度も反復して練習しておくことで自信につながるでしょう。
面接への恐怖を克服するコツ
2.面接を受ける企業やその業界を徹底的に調べておく
面接の場で聞かれそうな質問をある程度リストアップしていたとしても想定外の質問が面接官から来る可能性はあります。頭が真っ白になりその場で固まってしまわないようにするには、入念な事前準備が必要です。
そのために、まずは自分が受ける企業のWebサイトなどに訪れて、基本的な情報や事業内容、制度などをリサーチしておきましょう。その企業がどんな人材を欲しているのか理解するとともに、その企業への志望動機をより具体的かつ説得力のあるものへと高めることが可能です。また、その業界の中の立ち位置や同業他社との違いもある程度把握しておくことで、業界全体を俯瞰して見ることができ、より面接を受ける企業の魅力が見えてきます。
面接への恐怖を克服するコツ
3.自己分析を徹底的に行う
企業の調査に加え、自分自身のことも良く分かっていなければなりません。そこで自己分析も事前準備としてしっかり行っておきましょう。自己分析によって自分の特徴や強みが分かれば、面接を受ける企業に効果的に魅力をアピールすることにつながる上に、想定外の質問であっても意見や発言に一貫をもたせることが可能です。
自己分析の方法はさまざまありますが、まずは過去の自分の経験を棚卸しするところから始めましょう。例えば、これまでの仕事で取り組んだことや、学生時代に打ち込んだことなどの経験を箇条書きで記し、なぜその活動に取り組めたのか、どのようなモチベーションでがんばれたのかといった動機付けをして掘り下げます。これにより、面接先の企業で自分ができる得意分野や長所が見えてくるわけです。
面接への恐怖を克服するコツ
4.うまく言葉が出なくても焦らない、結果を気にしない
どれだけ入念に準備したとしても想定外の質問が来る可能性はあります。人間ですから失敗することもあるでしょう。面接で質問に答えられない時は素直に「答えられない」と言って構いませんし、面接官もすべての質問にスラスラと答えられるとは思ってはいません。
肝心なのは失敗してもそれを引きずらないことです。面接官の中には失敗後のフォローを見ている人もいますので、その場では「申し訳ございません」と謝るなどして、それ以上は気にしないようにしましょう。
面接への恐怖を克服するコツ
5.笑顔を絶やさない、できれば身振り手振りを交える
自律神経には交感神経と副交感神経があり、極度の緊張状態にあると交感神経が優位になります。一方、笑うことで交感神経から副交感神経へと切り替わり、安らぎを感じることが分かっています。つまり、たとえ緊張していたとしても笑顔でいることで気持ちを落ち着け、リラックスする効果が得られるのです。笑顔は面接官の好感にもつながるため、多少面接の場でミスがあったとしても好印象を持たれる可能性も高まるでしょう。また、面接前の深呼吸や面接官と話す際の身振り手振りなど、意識して体を動かすことでより緊張がときほぐれます。
ただし、不必要に体を動かすと面接官からの落ち着きのない人だと思われてしまうこともあるため、違和感を持たれない程度にしましょう。
まとめ
面接への恐怖心を和らげる一番の解決策は、とにかく数をこなして面接に慣れることです。面接は怖いものだと思い込んでずっとネガティブな感情に囚われていると、面接本番の表情や行動にも現れてくるかもしれません。怖いのは仕方ありませんが、大事なのはその恐怖から目をそらさず、自分自身と向き合えるかどうかです。事前の準備やリハーサルは欠かさず、本番は自分に自信を持って堂々と挑みましょう。