個人に向けてのお礼状の書き方とは? 相手別に例文も紹介

個人に向けて、感謝の気持ちを相手に伝えたいときに作るのがお礼状です。
仕事でお世話になった先輩へのお礼や会食に誘われたとき、結婚祝いをもらったときなど、さまざまな場面に合わせてお礼状を書くシーンがあります。
では、個人でお礼状を書く場合は、どのようにすればいいのでしょうか。
この記事では、個人でお礼状を書く機会の多い方に向けて、お礼状の書き方やケース別の例文を解説します。
【個人宛】お礼状の書き方
個人宛でお礼状を書く際、感謝の気持ちを適切に伝えるためのポイントを紹介します。
- 個人宛にお礼状を贈るタイミング
- お礼状の形式
- お礼状の構成
それぞれ見ていきましょう。
個人宛にお礼状を贈るのはどんな時?
個人宛のお礼状は、さまざまな場面で活用されます。
- お歳暮やお中元を受け取った
- 結婚祝いや入学祝いをもらった
- イベントやパーティへの招待を受けた
- 仕事でお世話になった方が退職や異動する
感謝の気持ちを伝えるために、贈り物や親切なお世話を受けた直後にお礼状を送るのがおすすめです。
3日以内を目安にしながら、できるだけ早く、送ります。
お礼状の形式は?
感謝の気持ちを最大限に伝えるため、お礼状は手書きがおすすめです。
手書きの温かさが相手に伝わり、特別感を高められます。封筒を使うことで、さらに丁寧さをアピールできますが、簡単なお礼の場合はハガキでもよいでしょう。
封書を選んだ場合、白無地の封筒と便箋を用意し、黒いボールペンや万年筆を用いると格式のある印象を与えられます。手紙の書き方や装いに気を配り、相手に対する尊重の意を示しましょう。
お礼状の構成
お礼状の構成は主に次の4つに分かれます。
- 前文
- 主文
- 末文
- 後付け
前文では、時候の挨拶や相手への感謝の言葉を述べます。「春の陽光が満ちる季節、お元気でお過ごしでしょうか?」などが適切です。
次に、主文では具体的な感謝の理由や内容を伝えてください。賞賛や感動を表現し、相手に喜んでもらいましょう。
「結婚祝い、本当にありがとうございます。贈り物はもちろん、あなたの温かいお祝いの言葉にも触れ、感動しています。」などが当てはまります。
末文では再度の感謝を述べ、今後の関係への期待や願望を綴ってください。
「改めて、この度は本当にありがとうございました。これからもお互いにとって特別な存在であり続け、素晴らしい未来を共に築いていけることを願っています。」などが該当します。
そして、後付けは日付や署名を手紙の最後に書きましょう。これらの要素を組み合わせると、感謝の気持ちを丁寧に伝えられるお礼状になります。
【相手別】お礼状の例文
ビジネスの相手へのお礼状や友人へのお礼状など、それぞれの宛先別で紹介します。
ビジネスの相手へのお礼状
ビジネスシーンで使えるお礼状の例文を紹介します。
- お中元・お歳暮をもらったとき
- お世話になった人が異動になったとき
- イベントや会食に招待されたとき
それぞれ見ていきましょう。
お中元・お歳暮をもらったとき
取引先からお歳暮をもらったときのお礼状の例文です。
拝啓
〇〇(取引先の会社名)
〇〇(取引先の名前)様
冬の寒さを感じる中、お元気でお過ごしでしょうか。
このたびは、お歳暮をご送付いただき、心から感謝申し上げます。贈り物を受け取った瞬間からその温かさと思いやりを感じ、大変うれしく思っております。
この季節、皆さまにとっても特別な時期であり、私たちにとっても心温まる贈り物となりました。会社のスタッフ一同で楽しんでおります。
貴社との協力を重んじ、今後もより良い関係を築いていきたいと思っております。また、何かお手伝いできることがありましたら、どうぞお知らせください。
再度、心より感謝申し上げます。
どうぞお身体に気をつけて、素晴らしい年末をお過ごしください。
敬具
〇〇(あなたの名前)
〇〇(あなたの部署や肩書き)
〇〇(会社名)
お世話になった人が異動になったとき
同じ部署で長年お世話になった上司が、異動になった時のお礼状の例文です。
拝啓、〇〇(上司の名前)様
お世話になっております。
異動のお知らせを受け、喜びと寂しさが入り交じった気持ちでお手紙を書いております。
〇〇(上司の名前)様とご一緒した間、多くのことを学び、成長する機会を与えていただきました。指導、助言、そして信頼に感謝いたします。
〇〇(会社名)の一員として、〇〇(上司の名前)様と共に仕事をすることは光栄でした。これからの新たなチャレンジと成功に向けて、〇〇(上司の名前)様の影響と教えを胸に刻みながら進んでいきます。
異動先でも、〇〇(上司の名前)様のご活躍を楽しみにしております。どうぞお体に気をつけて、新たな場所でのご活躍を続けてください。
心からの感謝と尊敬の意を伝えたく、お礼の言葉を述べさせていただきました。
どうぞお元気で、またどこかでお会いできることを楽しみにしております。
敬具
〇〇(あなたの名前)
イベントや会食に招待されたとき
取引先のパーティに招待された時のお礼状の例文です。
拝啓
〇〇(取引先の会社名)
〇〇(取引先の名前)様
お世話になります。
この度は、〇〇(取引先の会社名)のイベントに招待いただき、感謝いたします。
イベントでの素晴らしいひととき、美味しい料理、そして素晴らしい会話を楽しむことができました。〇〇(取引先の名前)様とお会いできたことは、大変価値のある体験でした。
〇〇(取引先の会社名)との連携を重視し、今後もより良い関係を築いていきたいと思っています。〇〇(取引先の名前)様、この素晴らしい機会を提供していただき、誠にありがとうございました。
どうぞお元気で、また近いうちにお会いできることを楽しみにしております。
敬具
〇〇(あなたの名前)
〇〇(あなたの部署や肩書き)
〇〇(会社名)
友人へのお礼状
友人宛のお礼状を書くときの例文を紹介します。
- 結婚祝いをもらったとき
- 贈り物をもらったとき
- お見舞いにきてもらったとき
それぞれ見ていきましょう。
結婚祝いをもらったとき
友人から結婚祝いの品をもらったときのお礼状の例文です。
拝啓、〇〇(友人の名前)さんへ
花の便りも聞かれるようになりましたが、変わらずお過ごしでしょうか。
〇〇(パートナーの名前)と私が新たな人生の一歩を踏み出すこの喜ばしい瞬間に、〇〇(友人の名前)さんの暖かい祝福と贈り物を受け取り、大変感激しております。
〇〇(友人の名前)さんの贈り物は、私たちにとって特別な思い出として残り、結婚生活に素敵なスタートを切らせてくれました。
再び感謝の気持ちを述べるとともに、これからも素晴らしい瞬間を共有し、友情を深めていきたいと思っています。
どうぞお元気で、また近いうちにお会いできることを楽しみにしております。
新年度前のお忙しい時期かと存じますが、くれぐれもお身体にお気を付けください。、
敬具
〇〇(あなたの名前 )・〇〇 (パートナーの名前)
贈り物をもらったとき
友人から贈り物をもらったときのお礼状の例文です。
拝啓、〇〇(友人の名前)へ
暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
〇〇(友人の名前)さんから素敵な贈り物を受け取り、心から感謝の気持ちでいっぱいです。
〇〇(贈り物の内容)を送ってくれたその思いやりと気配りに触れ、本当に嬉しく感じています。
これからも一緒に素晴らしい瞬間を共有し、友情を深めていけることを楽しみにしています。〇〇(友人の名前)さん、本当にありがとうございました。
どうぞお元気で、また近いうちにお会いしましょう。
暑い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。
〇〇(あなたの名前 )
お見舞いにきてもらったとき
友人がお見舞いに来てくれたことに対するお礼状の例文です。
拝啓
〇〇(友人の名前)さんへ
秋の深まりを感じる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
このお手紙を書いている今、〇〇(友人の名前)さんのお見舞いが私にとってどれほど心温まるものだったか、言葉で表現しきれない感謝の気持ちでいっぱいです。
入院中、〇〇(友人の名前)さんがお見舞いに来てくれたことは、励みとなり、心の支えになりました。
どうぞお元気で、また近いうちに元気でお会いできることを楽しみにしています。
再度、心からの感謝と深い友情を込めて、お礼を申し上げます。
〇〇(友人の名前)さんも、体調を崩さぬようご自愛ください。
〇〇(あなたの名前 )
ポイントはお礼状の書き出しと感謝の気持ち
書き出しは最初の印象を決定づけるため、時候の挨拶とお礼の言葉で始めます。
感謝の表現は、主文として感謝の具体的な理由を述べる重要な部分です。
また、言葉の使い分けも大切で、フォーマルな関係には漢語調、親しい関係には口語調が適しているでしょう。
挨拶とお礼の例を豊富に使い、相手に合わせた言葉で書くことが重要です。書き出しの時候の挨拶と、お礼の言葉の具体例をまとめました。
- 桜の便りが次々聞かれるようになりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。この度は、素晴らしいパーティにご招待いただき、心より感謝いたします。
- 残暑が続いておりますが、皆様いかがお過ごしですか。この度は、弊社の商品をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
- 秋風が心地よい季節、お元気でお過ごしでしょうか?貴重なプレゼントに心から感謝いたします。
- 冬の寒さが身に染みる季節、お変わりなくお過ごしでしょうか。昨日、お歳暮をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
まとめ
お礼状の書き方には、いくつかのポイントがあります。
特に個人宛のお礼の言葉は、シーンや関係性によって表現方法を変えると、より感謝の気持ちや丁寧さが伝わるでしょう。
紹介した例文を参考にしながら、自分なりにお礼の言葉を工夫して伝えてみてくださいね。