波風の立ちにくい退職の伝達方法
「円満」に退職したい場合は、いきなり「退職届け」を出すより、「退職願い」を出すことが望ましいといわれます。「退職願い」とは、「退職させてほしい」とお願いするためのもので、労働契約を合意の上で解約するための申し込み書類になります。
従業員側からの「お願い」となるため、提出した後も企業側の最終権限者が受理・承諾するまでは、撤回することができます。
なんといっても「お願い」ベースの書類であることから、基本的に波風を立てずに「円満」に退職するには向いている書類といえます。
会社に退職願いのフォーマットがあるか確認
会社に退職願・退職届のフォーマットやテンプレートが用意されているか確認しましょう。
もし用意されていて、そちらでの提出を求められている場合は、その指示に従って記入します。
フォーマットやテンプレートがない場合には、市販のものをダウンロードするなどで別途用意します。
一般的な書き方
1.一行目の中央に「退職願」と明記します。
2.二行目の最下に「私事、」として書き始めます。
3.三行目の頭から「このたび、一身上の都合により、来たる平成○○年○月○日をもって、退職致したく、ここにお願い申し上げます。」と記載します。
「○○年○月○日」には退職したい日を記入します。
4.1行開けて、提出する日付と所属部署名、自分の名前を書きます。
5.自分の名前の下に(朱肉を付けて押すもので)捺印します。
6.宛名として、退職する会社の正式名称((株)、(有)などの省略は不可)と代表者名を記載します。
その際、代表者名が自分の名前よりも上に行くよう余白を調整します。
封筒だって大切
退職願いを書き終わったら、封筒に入れて直属の上司に渡しますが、その際、どの封筒に入れてもいいというわけではありません。色やサイズ、構造、表書き・裏書きの仕方など、基本的なマナーを守りたいものです。退職願いを入れる封筒として相応しいものは、白色で無地のもので、「白封筒」「二重封筒」と呼ばれます。
茶封筒では失礼にあたると考えましょう。また、白封筒でも、郵便番号を書く欄があらかじめあるものは避け、無地のものを使用しましょう。