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第1回 参加者を惹きつけてメッセージを伝える


この記事の著者
  カンファリストトレーナー 

『今日のセミナーに参加してよかった』
参加者がそう感じてくれたらそのセミナーは成功といえるでしょう。ウェブやメルマガとは違い、リアルな世界で直接相手に働きかけられるのがセミナーの醍醐味です。どんな話が聞けるだろうと、期待して参加してくださった方々に満足していただけるセミナー、企画してみませんか?

セミナー開始15分前にできること

9:45分、あと15分でセミナー開始です。準備万端、参加者もそろそろ集まりはじめました。さああなたはこの時間何をしますか? 受付でセミナーに参加してくれた方にご挨拶、あるいは講師であるあなた自ら受付をするかもしれません。一方、受付を済ませた参加者はセミナー会場で開始を待っています。できれば受付はほかの人に任せましょう。そしてあなたは会場で参加者を迎え入れます。『ご参加ありがとうございます、今日はお天気いいですね。(続く….)』
セミナー開始前に参加者と交流することで、それぞれの状況や興味の対象を知ることができ、その場の雰囲気を作りだします。そしてなにより講師自身のリラックスにつながるのです。

つかみはOK? はじめよければ終わりよし

セミナーは『最初の5分が勝負』と言われます。
セミナーがはじまっても、参加者全員が100%の集中力をセミナーに注いでいるわけではありません。やり残した仕事のことや、連絡を入れなければいけない電話などなど。そんな参加者の注意を一気にセミナーに引き戻すような『つかみネタ』を用意しておきましょう。自己紹介を兼ねたエピソードでもいいですし、意表をつく話がその日のテーマに結びついたりすると、驚きとともに期待も高まります。
参加者同士で自己紹介をし合うのも効果的です。セミナーの参加目的も合わせて自己紹介してもらうことで参加意欲を刺激します。参加者全員よりも2人ペアのほうがよりリラックスできるでしょう。

目的とゴールを共有する

参加者はそのセミナーがどんなものなのか、当然理解しています。ただし、参加者それぞれの状況、興味の対象が必ずしも全員一致しているわけではありません。あらためて参加者全員にセミナーの目的(何のために)、ゴール(どこまで)を宣言し、共有します。
例えば、『会議を実行力のあるものにしたい』という目的に対し、『効果的な会議を行うためのスキルを習得する』というのが目標です。参加者に行き先(ゴール)とゴールの先にあるもの(目的)を明示し、セミナーの目次(アジェンダ)へと続けます。

目的とゴールは、セミナーの終盤で、再度確認を行います。また、参加者が目的とゴールを忘れないよう進行に工夫をすることも大事です。

伝えたいメッセージは何度も繰り返す

さて、セミナーを通じて参加者にいちばん伝えたいことは何ですか?あまりにも多くのことを欲張ってはいけません、参加者はそうたくさんのことを1回の数時間のセミナーで吸収できるものではないからです。最も伝えたいメッセージ一点に集中し、何度も参加者に向けて発信します。
サブリミナル効果とまでは言いませんが、参加者の記憶に残るよう要所要所に伝えたいメッセージやそのキーワードを盛り込みます。さらにそれをスライドで見せたり、体験してもらうなど、手を替え品を替え繰り出します。

ビリー隊長は、『おなかに力を入れて』と、ほとんどのエクササイズで連呼しますね。体の中心にある腹筋が重要であることが理解できるというわけです。

セミナーの成果を実感してもらう

セミナーの終わりは『まとめ』の時間です。目的とゴールを再確認し、何をやってきたのかポイントをまとめながらレビューしていきます。そして参加者それぞれでセミナー受講の成果を確認します。情報や知識を得るセミナーであれば、獲得したことを書き出してもらう、またはその仕入れた知識や情報を使って何をするのか、発表してもらいましょう。
何かのスキルを習得するセミナーであれば、新しく手に入れたスキルをどう維持していくのか、どう使っていくのかをグループで話し合うのも効果的です。

インプットしたものをアウトプットすることで理解度が増し、参加者の満足度はぐんと上がります。 時間通りに終わらせるのも忘れずに!

ガイドのポイント

  • スタートがキモ、参加者の注意を惹きつけるオープニングを
  • 大事なこと、伝えたいメッセージは何度も繰り返し発信する
  • 受講の成果を実感してもらうためには参加者のアウトプットが有効

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著者プロフィール

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沖本 るり子

カンファリストトレーナー

会議を活用して自律型人財育成を行い、企業の成長をサポートするカンファリスト?トレーナー。また、セミナー・研修講師になりたい人から相談も増え個別にトレーニングも行なっている。

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