確実に回収するための「請求書」作成法
作成のポイント
■支払期日は併記することで未回収リスクを回避
■振込手数料の負担を明確に記しましょう
■請求書では特に紙ベースを意識する
書式の説明
商品を購入した顧客に対して購入した商品の金額を請求するための書類
支払期日は併記することで未回収リスクを回避
商品を先に納品しその後支払いを受ける「後払い」の場合、未回収のリスクは極力避けたいものです。
お客様や取引先に確実に支払いを行っていただくためには「支払期限」を明確に記す必要があります。
継続取引を行っている業者(いわゆるお得意様)との締日決済であればさほど問題は起こりませんが、逆に継続取引ではないお客様との取引で「納品後一週間以内に支払い」のような比較的短い支払いスケジュールの方が以外に遅延が起こりやすいように感じます。
このような場合には「納品後7営業日以内(○○年○月○日)」と言うように期日計算と具体的日付を併記しておけば確実にお支払いいただけるように思います。
振込手数料の負担を明確に記しましょう
製造直売に代表されるような流通形態の変化と注目されているBtoB(法人間取引)の中で意外に問題になっているのが振込手数料の負担です。
いわゆる仕入取引などの場面においては振込手数料を差し引いて入金することが慣習化されています。
その一方で一般小売においては振込手数料はお客様持ちと言うケースが一般的です。
しかし現在のように製造・卸・小売という流通形態が崩れてきたり、BtoB(法人間取引)が活発化してくると売り手と買い手のどちらが振込手数料を負担するのかの判断が難しいケースが増えてきています。
相手方に振込手数料を負担してもらう場合にはその旨を解かりやすく明確に記すとよいでしょう。
請求書では特に紙ベースを意識する
テンプレートやエクセルデータで請求書を作成する際に一番気をつけていただきたいのが請求書の発行や保管は必ず「プリントアウトした紙ベース」で行うと言うことです。
見積書などはエクセルデータで提出するケースも随分と増えてきましたがご承知の通り請求書はデリケートな書類ですから紙ベースで発行をするのが基本です。
また万が一支払遅延が起こった場合には、先方に提出した請求書のコピーを送付することで督促が行いやすいと思います。
わたくしの経営する会社では、お客様が支払を遅延した際に、請求書のコピーを送付することで4期連続100%回収を達成しています。
電話で督促するだけでなく紙と言う現物を再度送信するほうが効果的なのかもしれません。