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Step02 年賀状の裏面の文面構成を理解しよう

恥をかかない年賀状講座

著者:和文化研究家 ライフコーディネーター  三浦 康子

Step02 年賀状の裏面の文面構成を理解しよう

前回の「年賀状の表面」に続いて、本記事では年賀状の裏面の書き方について学びます。

文面構成について詳しく解説しているので、ビジネスにおける年賀状のマナーをしっかり身に付けましょう。


年賀状の書き方Q&A(裏面)

Q:裏面の書き方にもルールがあるのでしょうか? 文面構成のポイントを教えてください。

A:幼い頃から慣れ親しんだ年賀状でも、プライベートとビジネスでは違います。相手に失礼のないよう基本を押さえたうえで、自分らしさを盛り込みましょう。そのためには、文面構成の形式にそって書くといいでしょう。

また、賀詞の重複など、間違えやすいことも多いので気を付けてください。


ビジネス向け年賀状の文面構成

以下は、ビジネス向け年賀状の文面構成と例文です。

1.賀詞(新年を祝う言葉)

賀詞については、Step03で詳しくご説明します。

  • 謹賀新年
  • 謹んで初春のお慶びを申し上げます

2.昨年の御礼や相手の越年を祝う言葉

  • 旧年中はひとかたならぬご愛顧にあずかり、誠にありがとうございました。おかげさまで大変充実した一年を過ごすことができました。
  • 皆様健やかに新春をお迎えのこととお喜び申し上げます

3.今年の抱負や指導を願う言葉

  • 年頭に際し、飛躍の年にしたいと決意を新たにしておりますので、本年もなお一層のお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
  • 周囲からの信頼の厚い○○様は、私の目標でございます。今年は○○様に一歩でも近づけますよう精一杯仕事に励みますので、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

4.相手の健康や幸福を願う言葉

  • 貴社ますますのご発展と皆様のご活躍をお祈り申し上げます。
  • 皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。

5.日付

  • 平成○年 元旦
  • 平成○年 一月一日

6.住所、差出人名など


年賀状で注意したいポイント

賀詞を重複させない

「迎春」「謹賀新年」などの短い賀詞があるにもかかわらず、「明けましておめでとうございます」などの文章を添えるのは、賀詞の重複となるのでご注意ください。(正しい賀詞の選び方については、Step03でご説明します)

元旦は正しく使う

元旦は「元日の朝」「元日」という意味なので、「一月一日 元旦」「正月 元旦」は意味の重複となり間違いです。

内容に配慮する

年賀状は誰でも読めるものなので、他人に見られても構わない内容にとどめましょう。

挨拶以外の用件は書かない

仕事の用件や返事を要することを書きこむのは、マナー違反です。

名前の配置に注意する

会社名や相手の名前が文末にきたり、改行で切れてしまわないように注意します。

「去年」はNG! 縁起の悪い表現を避ける

「去る」「滅びる」「絶える」「衰える」「破れる」「失う」「枯れる」「倒れる」「病む」など縁起の悪い表現は避けましょう。「去年」は「昨年」「旧年」に言い換えます。

必ず自筆を加えましょう

印刷のみの味気ない定型文では、心のこもったご挨拶とはいえません。相手の顔を思い浮かべながら、自筆で一文を加えましょう。あなたを印象付けたり、ご縁を繋ぐ効果もあります。

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著者プロフィール

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三浦 康子

和文化研究家 ライフコーディネーター

和文化研究家。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、WEB、講演などで暮らしを彩る日本文化の情報発信に幅広く携わる。All About「暮らしの歳時記」ガイド。著書「粋なおとなの花鳥風月」(中経出版)など多数。

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