第3回 スピードと誠意が大切◆苦情のお詫び◆
作成のポイント ■ 「できるだけ早めに出す」が大原則 書式の説明 |
「できるだけ早めに出す」が大原則
お詫びを書面で行う際、プライベートとビジネスシーンでは書き方が少し異なるものの、自分の側に責任があると思ったら「できるだけ早めに出す」ことが大原則。内容によっては、先に電話で謝罪をし、あらためて書面として出すほうが良い場合もあります。ワープロで作成してもかまいませんが、手書きにするとより誠意が伝わります。しかし、書面は顔が見えないため、誠意を伝えるにも限界があるという欠点が。細かいニュアンスや真意を伝える意味でも、直接の会話をすることは必要でしょう。
ただし、保険、賠償、弁償が絡んでくる可能性がある場合は、専門家に相談したほうが良いこともあります。
まず謝罪。原因と対応策に触れ今後につなぐ
詫び状は前文の挨拶の後、次の4要素を入れて書いていきます。
1. |
言い訳の前にまず謝る |
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原因や理由・説明に触れる |
3. |
今後の対応策や改善策を提示 |
4. |
今後につなぐ言葉 |
ビジネスシーンでは、責任の所在を明確に
仕事上でのミスの場合は、責任の所在を明確に記す必要があります。適切な立場の人の名で、ミスをしてしまったことのお詫びをするとともに、場合によっては先方の指摘に対して感謝の意を表します。
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宛名はできるだけフルネームで書きます。ビジネス文書の場合は、こちらの社名、担当者名を書きます。社判を押すか、名前の横に印鑑を押すと、より丁寧な印象になります。 |
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表題はなくても構いません。 |
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封筒の表には先方の住所と名前のみにし、「謝罪文在中」などと書かないように。社名入り封筒を使用するのはOKです。 |