第4回 意外と知らないお悔やみ事例◆一周忌法要の案内状◆
作成のポイント■ 日時、場所、誰の法要なのかを明記する 書式の説明 |
日時、場所、誰の法要なのかを明記する
まずは誰の法要なのかを明記します。施主と故人の姓が異なる場合は「亡父 山田太郎」というようにフルネームを書きます。名前のあとに、戒名を入れても良いでしょう。
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法要が行われる日時と場所を書きます。連絡先の電話番等を入れておくと親切です。
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最後に日時と差出人の名前を記載します。差出人は喪主の氏名をフルネームで記載。住所と電話番号を入れてもかまいません。
また、書状は封筒に入れ、会食の出欠席を尋ねる返信用ハガキを同封します。
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最近は略式としてカードタイプの案内状も増えてきました。また、往復ハガキを使用してもかまいませんが、内容が他の人の目に触れる可能性があることも心得ておきましょう。
ひと工夫すれば故人らしさが伝わる案内状
法要の案内というと、モノクロで味気ないイメージがありますが、最近はカラーも増えてきました。紫系やブルー系はお悔やみの際によく使用されますし、赤や黄色などもポイントとして入れる分には問題ありません。また、文字も行書体や明朝体が一般的ですが、装飾されていないゴシック系のフォントであれば失礼にあたりません。文中に故人にまつわるエピソードを添えても良いでしょう。ちょっとしたひと工夫で、案内状からも故人らしさが伝わってきます。ただし、保守的な考えの方も多くいらっしゃいますから、あまり冒険しすぎないように。
なお、参列する人の都合も考えると1ヵ月くらい前までには発送をすませておきたいものです。
句読点やコメントの入れ方に注意
Q:
ハガキに句読点は入れる?
A:
冠婚葬祭の案内状や礼状など、あらたまった文章に句読点は用いないとされています。しかし最近は相手に伝わりやすい文章が好まれているので、必ずしも句読点をはずす必要はありません。
Q:
コメントを入れてもいい?
A:
お世話になった方へ一言添えることは決して悪いことではありません。しかし、お祝い事やレジャーなどのコメントは避けた方が良いでしょう。
Q:
亡父と亡母の法要を一緒に行う場合、連名は可能?
A:
複数の法要を一度に行う場合は、連名で案内状を出します。
「亡父 山田太郎 三回忌
亡母 山田花子 一周忌
法要を営むこととなりました。」
と書いておくとわかりやすいでしょう。