Step01 年賀状の表面の書き方を身に付けよう
恥をかかない年賀状講座
近年、SNSの普及によって、年賀状の文化に陰りが見え始め、親族や友人、お世話になった人などに送る人は、もはや少数派となりつつある状況です。
しかし、ビジネスの分野において、年賀状はまだまだ根強い人気が続いています。
仕事の一環として、年賀状を作成する人は、最低限のマナーが重要になってきますが、「年賀状のマナー」と聞いて、完全に理解できている人は少ないでしょう。
本記事では、宛名の正しい書き方や注意点など、恥をかかないビジネスにおける年賀状のマナーについて、詳しく解説します。
この記事の著者
和文化研究家
ライフコーディネーター
年賀状の書き方Q&A(表面)
Q:宛名の正しい書き方や、注意しなければいけないポイントは?
A:ビジネス関係の年賀状は、会社名や役職などが入り、レイアウトにも気を配る必要があるため、個人宛てとは違うマナーがあります。
基本を押さえておけばどこへ出しても恥ずかしくない年賀状になり、プライベートにも応用できます。そこで、この記事では宛名の書き方や注意したいポイントを、図とともにわかりやすくご説明します。
なお、通常は裏面が横書きなら宛名も横書きにすることが多いのですが、改まった年賀状の場合には、正式な縦書きにしましょう。
年賀状の表面~書き方の基本~
- ① 郵便番号があれば市区町村名まで省略できますが、丁寧さを示すなら、省略しないほうがよいでしょう。
- ② 番地などの数字は漢数字を使いますが、「一二」などはわかりにくいので「十二」とします。
- ③ 住所は「様」よりも下がらないようにします。下がりそうな場合には、区切りの良いところで改行し、一文字以上下げて書きます。
- ④ 社名の上に「株式会社」が来るときは、社名よりも小さく書きます。「(株)」と略してはいけません。
- ⑤ 役職はできる限り、氏名の上に書きます。
・1行で書く………「部長」「課長」「係長」「チーフ」「理事長」「監査役」など
・2行に分ける……「代表、取締役」「取締役、社長」「代表取締役、社長」
「専務、取締役」「取締役、会長」など - ⑥ 宛名がはがきの中央になるようにします。各字の間は0.5文字、名字と名前の間は1文字ほど空けて書きます。
- ⑦ 文字の大きさは、「氏名 > 会社名 >住所」が基本です。
- ⑧ 社名の下に株式会社が来るときは、社名と同じ大きさで書きます。
- ⑨ 部署名は会社名よりも小さく、下げて書きます。
- ⑩ 住所、会社名、部署名、氏名(上に役職名を書く場合は、役職名の真ん中あたり)の頭を結んだ線が、右上がりになるようにレイアウトします。
- ⑪ 宛名の氏名は4文字を基本とし、バランスよく配置します。
- ⑫ 「様」は、氏名よりも少し大きく書きます。
- ⑬ 差出人の位置は、宛名に近づき過ぎないように配置します。
- ⑭ 差出人の郵便番号も、忘れずに入れましょう。
会社名だけでは総務部で止まってしまう可能性があるので、部署名、担当者名まで記したほうがいいでしょう。
相手によって敬称は異なる
- 個人名を宛名にするなら「様」
※「殿」は「○○社長殿」など役職に付けますが、二重の敬称になるので、「社長○○様」を使ったほうがよいでしょう。 - 会社名を宛名にするなら「御中」
※「○○会社御中 ○○様」は間違い。「○○会社 ○○様」です。 - ○○会のように相手が複数なら「各位」
- 医者や先生の場合には「先生」
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