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セカンドキャリアとは? 意味や年齢別の目的を解説!

セカンドキャリアとは? 意味や年齢別の目的を解説!

セカンドキャリアと聞いても、具体的にどう動けばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。セカンドキャリアはその年齢により目的が違うし、どのようなスキルが必要なのかも違ってきます。

まずは、セカンドキャリアの意味を知ることから始めましょう。ミドル世代での現状を知ることで、今後の傾向が見えてきますので、参考にしてください。また、年代別での目的の違いも紹介します。

セカンドキャリアが企業にどのようなメリットがあるのかを理解し、今後の検討につなげてください。


この記事の監修者
  キャリアコンサルタント / 外国人雇用管理士® 

セカンドキャリアとは?

そもそも、セカンドキャリアにはどのような意味があるのか説明します。また、ミドル世代での現状から、今後の傾向を探っていきます。

セカンドキャリアの意味

「セカンドキャリア」とは、「会社員や公務員などの定年退職後、女性が出産や育児がひと段落した後、あるいは、スポーツ選手が引退後などに従事する第二の職業のこと」とされています。

それまでメインの仕事としてきたキャリアの終了を受けて、サブ的な位置づけの次の仕事として語られることが多かったのがセカンドキャリアでした。しかし、近年では、メインの仕事もまだ十分続けられる段階で、その先の人生について、幅広い選択肢から「セカンドキャリア」を考える人が増えてきています。

※参考:デジタル大辞泉|セカンドキャリア

セカンドキャリアの現状

総務省では毎年、労働力調査を行っています。15歳以上の労働人口を調べたものですが、2016年までは35~44歳が45~54歳よりも多くいました。しかし、2017年には45~54歳の労働人口が各世代のなかで一番大きい割合を占めるようになり、以降その傾向が続いています。

こうした結果を基に、ミドル世代(40代、50代)の社員が多い傾向の大企業にとっては、この世代の人件費の経営への影響が小さくないことが推察できます。このような背景から、大企業では企業の経営者がミドル世代に対して、定年が近づく前の段階で積極的にセカンドキャリアについて考え行動を起こすよう促し、そのためにさまざまな取り組みを行っている現状があります。

※参考:総務省統計局|労働力調査(基本集計)2021年(令和3年)


【年代別】セカンドキャリアの目的

セカンドキャリアは、それを考えた時の年齢により、目的や方向性が違ってきます。どのように違うのか、年代別で詳しく見ていきましょう。

【30代】セカンドキャリアの目的

30代のセカンドキャリアの目的は、それまでに積み重ねてきた経験とスキルの棚卸しをし、その先のキャリアの方向性を定め直して、新しいスキルや経験をするための転職や転身を図ることです。

目的を理解しておくことで、その後のキャリアアップに必要な資格の試験への挑戦や、結婚や出産などの家族と生活に関する変化に対しても、計画的に準備することができます。この世代で自分の家族を持つ選択をした場合は、家族それぞれの成長と共に自分の役割も変化していくため、その予測をしたうえで自身のキャリアを考えることも必要になるでしょう。

【40代】セカンドキャリアの目的

40代のセカンドキャリアの目的は、現在地の自分を確認し、今のままの方向性でよいのかどうか、別の新しい自分の活躍場所があるか、一度立ち止まって自分とじっくり向き合う時間を持つことです。一般的に、キャリアと経験を積み、部下の指導や大きな案件を任される立場も経験する世代が40代です。

プライベートでも、子供の教育費などで経済的にも収入アップが必要な世代でもあり、自分のキャリアアップだけではなく、家族の状況を踏まえての判断が必要になってきます。あらかじめこの世代のセカンドキャリアの目的を理解しておくと、心に余裕を持って準備ができるでしょう。

【50代】セカンドキャリアの目的

50代のセカンドキャリアの目的は、いわゆる子育ての時期を終えて、自分自身がそれまでやりたくてもできなかったことにチャレンジしたり、新しい働き方を試してみたりすることです。それまで積み重ねてきた経験とスキルを活かす形で起業したり、全く別の事業に挑戦したり、趣味やボランティアに注力したりして、新しい自己表現をするなどがあります。

人生100年の時代に未知の世界に挑戦するには、50代でも遅すぎることはありません。50代のセカンドキャリアの目的を理解してみると、自分には無理だと思っていた人も、新しい働き方に興味を持ちやすくなるでしょう。


セカンドキャリアで必要となるスキル

セカンドキャリアで必要なスキルには、大きく分けて二つあります。一歩踏み出したいと考えている人は、以下を踏まえたうえで準備に取りかかるといいでしょう。

高い専門性またはそれに勝る情熱

その分野に精通している高い専門性が必要となりますが、もしセカンドキャリアを始める時点で専門性に欠けている場合でも、人一倍その分野に対する情熱を持って示せる場合は代替可能と考えられます。

若手社員とのコミュニケーション能力

セカンドキャリアでの成功は、自分一人では実現できません。周囲の社員、特に若手社員とハラスメントに配慮したコミュニケーションが円滑に取れるスキルは、セカンドキャリアをどの分野で実現する場合も必要となるスキルです。


セカンドキャリア人材を採用するメリット

人事担当者は、これからセカンドキャリアを歩もうとしている、もしくは歩んでいるセカンドキャリア人材を採用することで、どのようなメリットが得られるのかが気になるところでしょう。メリットをいくつか挙げましたので、参考にしてください。

経験値の高い人材の視点を経営に取り入れられる

セカンドキャリア人材が自社の事業分野の経験者である場合、自社内で不足している専門知識や技術を即座に補うことができる可能性があります。それがセカンドキャリア人材採用の最大のメリットです。

若手社員のよき指導者の役割を担ってもらえる

経験豊富なセカンドキャリア人材が組織に加わることで、ほかの社員、特に若手社員に対する指導者の役割を担ってもらえます。外部の新しい風や知識、文化を持ち込み、ポジティブな影響を及ぼしてくれる可能性は、チームにとってのメリットとなります。


セカンドキャリアについてのまとめ

セカンドキャリアについて説明しました。まとめると以下のとおりです。

  • セカンドキャリアとは、人生においての第二の職業のことをいう
  • セカンドキャリアに求めるものは、年齢によって違う
  • セカンドキャリアに求めるスキルも、年齢により違う
  • セカンドキャリア人材を採用するにはメリットがある

セカンドキャリアとはどういうことか、その目的を知ることは、優秀な人材を採用するきっかけにもなるかと思います。ぜひ、セカンドキャリア人材の採用を前向きに検討し、事業へのメリットにつなげていってください。

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監修者プロフィール

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木村 千恵子

キャリアコンサルタント / 外国人雇用管理士®

2度のアメリカ留学経験をはさみ、20年以上外資系IT企業を渡り歩きグローバルプロジェクトに従事したのち、2016年にキャリアコンサルタントとして活動を開始。

現在は中小企業の従業員のキャリア、メンタルヘルス、テレワークに関する課題解決支援、外国人留学生の就職支援、個人向けキャリアセミナーなどを中心に活動中。

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