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アイスブレイクの役割は? 研修で役立つおすすめ10選を紹介

アイスブレイクの役割は? 研修で役立つおすすめ10選を紹介

場を和ませたり、コミュニケーションを滞りなく進めたりするために必要なアイスブレイクはビジネスシーンでも非常に大切なコミュニケーション方法です。

この記事ではアイスブレイクの役割や研修の際におすすめのアイスブレイク10選を紹介します。


この記事の監修者
  キャリアコンサルタント / 外国人雇用管理士® 

アイスブレイクとは

アイスブレイクとは英語の「break the ice」から来た言葉で、直訳すると「氷を溶かす」という意味です。

初対面の人同士の会議や研修で緊張や堅苦しい雰囲気の場を和ませるために行うアクティビティを指します。

会議や研修の趣旨に合わせて、本題に入る前に比較的短い時間で自己紹介やゲームなどを行うのが一般的な方法です。


アイスブレイクの役割

アイスブレイクを正しく取り入れるためにはその役割をしっかりと理解しておく必要があります。

ここでは、会議や研修におけるアイスブレイクの大きな役割について3つ紹介します。

役割1 メンバーの緊張を和らげる

アイスブレイクによって参加者がリラックスして研修や会議に臨めるような場づくりをします。

初対面同士だけでなく、普段から知っている者同士でも、会議や研修の目的に沿ったアイスブレイクを実施することで、参加者の緊張感を適度な範囲に抑え活発な意見交換を促し、有意義な時間を作り出す役割があります。

役割2 メンバー間の理解を深める

アイスブレイクによってメンバー同士がコミュニケーションを取ることで、多少であってもお互いを理解できるようになります。

特に初めて話すメンバーが多い研修や会議ではアイスブレイクを通じてお互いの考え方や人となりを知れるといった役割があります。

役割3 チームビルディングに役立つ

集団での研修などの場合、本編の内容に応じてチームビルディングの準備ワークとしてアイスブレイクを取り入れるケースもあります。

例えば組織の課題解決を目的とした研修では、課題別にチームを構成して解決方法を検討する場合、アイスブレイクを利用してそれぞれの課題に適したチームを編成するといったこともできます。


研修でおすすめのアイスブレイク10選

ここでは主に新人研修の際におすすめのアイスブレイクを10選紹介します。

ゲームや自己紹介を交えたもの、またオンライン研修の際にも使える例など、取り入れやすいものが多くあるため、これからアイスブレイクの実施を検討している方はぜひ参考にしてください。

おすすめのアイスブレイク1 脱出ゲーム

ある空間から脱出する主人公になり、仲間と協力して役割分担をし謎を解いて脱出するゲームです。

  • 手順(概要)

①数人で1チームになります。

②ある空間に閉じ込められた設定でヒントなどを用いて脱出を試みましょう。

③より早く脱出できたチームの勝利です。

  • メリット

コミュニケーションを取りながら進めるゲームのため、チームの一体感醸成に役立ちます。
オンラインのメンバーも一緒に参加可能です。

おすすめのアイスブレイク2 絵合わせゲーム

参加者同士で会話しながら、1枚の絵を完成させるゲームです。

  • 手順(概要)

①グループの数と同じ枚数の、異なる絵を用意します。

②1人1枚行き渡るように、絵を切り分けます。

③同じ絵になる紙を持っている人が同じグループとなり、絵を完成させましょう。

  • メリット

お互いの絵を見せ合うことが必要になるため、コミュニケーションが自ずと取れるようになります。

参加者同士のコミュニケーションが増えることで、お互いに打ち解けやすくなります。

おすすめのアイスブレイク3 ペーパータワー

1グループ数人の各グループに配布された紙を使い、グループのメンバーで知恵を出し合い、できるだけ背の高いタワーを作るゲームです。

  • 手順(概要)

①各グループに2〜30枚の紙を配布します。

②各グループごと10分程度の作戦タイムを設けます。

③ゲーム開始。制限時間内にできるだけ背の高いタワーを作ります。

④1番高かったグループの勝利です。

  • メリット

タワー作りの前に作戦会議の時間を10分程度与えることで、その間にメンバー同士のコミュニケーションが取れ、チームビルディングの練習になるという狙いがあります。

おすすめのアイスブレイク4 GOOD&NEW

過去24時間以内に起こった「良かったこと」や「発見したこと」を発表し合うというお題付きの自己紹介です。

  • 手順(概要)

①順番に、24時間以内に起きた「良かったこと」「発見したこと」を発表します。

②聞いている参加者は、拍手やコメントなどでリアクションをしましょう。

  • メリット

聞いている参加者はそれぞれ楽しい話題や意外性のある話題に、積極的に拍手や掛け声などのリアクションを促すことで、和やかな場づくりを目指せます。

おすすめのアイスブレイク5 最近楽しかった〇〇

最近楽しかったことを共有する比較的誰に対しても促しやすいアイスブレイクです。

  • 手順(概要)

①順番に、「最近楽しかったこと」について発表します。

②聞いている参加者は、拍手やコメントなどでリアクションしましょう。

  • メリット

参加者のリアクションや、楽しい話題で和やかな場づくりを目指すことができ、相手のことを知る機会にもなります。

聞き手となる参加者のリアクションに簡単なルールを設けるなど、バリエーションを持たせるとさらに盛り上がれるでしょう。

おすすめのアイスブレイク6 数取りゲーム

あらかじめ言ってはいけない数字を決めておき、その数字を言った人が負けとなるゲームです。

  • 手順(概要)

①50や100など、「言ってはいけない数字」を決めます。

②1人ずつ順番に、1からスタートして「1、3、4…」と数を増やしていきます。1から3までなど、1回で増やしていい数の上限を決めておきましょう。

③言ってはいけない数字に達し、言ってしまった人が負けです。

  • メリット

順番に一人ずつ数字を言っていくシンプルなルールのため、オンライン研修でも取り入れやすいゲームです。

おすすめのアイスブレイク7 嘘つき自己紹介

メンバーの中から発表する人を決め、自己紹介で話すトピック3つの中に嘘をひとつ含めて話すゲームです。

  • 手順(概要)

①選ばれたメンバーが、自己紹介として3つのトピックを発表します。ただしそのうち1つには嘘を混ぜます。

②嘘を見抜くために他のメンバーが質問し、発表者が質問に答えます。

③他の参加者は質問タイムの終了時、嘘の自己紹介はどれだったかを予想して投票します。

④嘘を見抜くことができたら、参加者の勝利です。

  • メリット

嘘を見抜く観察力と注意深く聞く傾聴力、質問力が刺激されるゲームです。自己紹介で相手のことを知ることもできるゲームとなっています。

おすすめのアイスブレイク8 5W1Hゲーム

メンバーがいつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)の項目をそれぞれ考え、各ワードを一つずつ組み合わせて文章を完成させるゲームです。

  • 手順(概要)

①5人で1グループを作り、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」を考える人をそれぞれ決定します。

②それぞれ自分の担当のワードを考えます。

③「いつ」から順番に1人ずつ考えたワードを繋げて、1つの文章を発表します。

  • メリット

組み合わせによって予想外のユニークな文章が出来上がることもあり、笑いを誘う効果があります。

初対面同士が多い研修などの場を温めるのに最適です。

おすすめのアイスブレイク9 マシュマロ・チャレンジ

乾燥パスタを使ってタワーを高く作り、一番高いところにマシュマロを載せるゲームです。

  • 手順(概要)

①各グループごとに乾燥パスタとマシュマロを配ります。

②制限時間内に、パスタを使ってマシュマロを高いところに置いたチームの勝利です。

③テープやヒモを使うのはOKです。

  • メリット

チームビルディングに有効なアイスブレイクです。

パスタが折れやすく、チームで戦略を話し合って進める必要が出てくるため、自ずとコミュニケーションが活発になります。

おすすめのアイスブレイク10 他己紹介

2人1組になり、お互いに相手のことを他の参加者に向けて紹介し合うゲームです。

①ペアを作り、お互いに聞き役と話す役を1回ずつ行いインタビューをします。

②インタビューで知った情報をもとに、ペアについて他の参加者に紹介します。

  • メリット

聞き役と話す役をそれぞれ1回ずつ行うことで、お互いに質問をして相手のことを聞き出す必要があります。

相手の良いところをいかに聞き出して、他の参加者に伝えられるかがポイントとなります。

傾聴力やポイントをわかりやすく伝える能力も必要になってきます。


アイスブレイクを実施する際の注意点

アイスブレイクは一見、楽しくゲームをしているだけと思われがちですが、実はそうではありません。

アイスブレイクの実施を検討されている方は、ただのゲームに終わらせないためにも注意点を押さえておきましょう。

注意点1 雑談だけはNG

アイスブレイクは研修や会議をより充実したものにするべく行うものです。

場の雰囲気を和やかにする意図はあっても、雑談だけで終わってしまうと緊張がほぐれすぎてしまい、効果的ではありません。

アイスブレイクは短い時間でも目的を意識した内容を選びましょう。

注意点2 否定的な意見が出るお題は避ける

アイスブレイクはあくまでもウォーミングアップという位置付けで行うべきです。

チームビルディングやブレインストーミングなどの意図で行う場合も、扱うお題で賛否両論がありそうです。

メンバーから否定的な意見が出る可能性があるものは避け、和やかな雰囲気で本題に入れるようなお題を選びましょう。

注意点3 ハラスメントに当たる言動に注意

アイスブレイクが場を和ませる目的のものであったとしても、メンバーへのハラスメントにあたるような行動があれば、場の雰囲気が一瞬で悪くなってしまいアイスブレイクの効果も半減するでしょう。

アイスブレイクの実施ルールのひとつとして、メンバーへのリスペクトを重視するように伝えましょう。


アイスブレイクのまとめ

アイスブレイクはさまざまなシーンで取り入れられる方法です。

ビジネスにおいては研修や会議の前に行うもので、緊張を和らげるだけではなく、お互いの理解や、チームの団結などに繋がり、その後の研修や会議を充実したものにする役割があります。

ただゲームや雑談をするだけではなく、しっかりと目的を持って行うことが大切です。

今回紹介した内容や注意点を参考にしながら、ぜひ取り入れてみてください。


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監修者プロフィール

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木村 千恵子

キャリアコンサルタント / 外国人雇用管理士®

2度のアメリカ留学経験をはさみ、20年以上外資系IT企業を渡り歩きグローバルプロジェクトに従事したのち、2016年にキャリアコンサルタントとして活動を開始。

現在は中小企業の従業員のキャリア、メンタルヘルス、テレワークに関する課題解決支援、外国人留学生の就職支援、個人向けキャリアセミナーなどを中心に活動中。

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