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拝啓とは? ビジネスでの使い方や避けたいシーンを例文付きで解説

著者:   bizocean事務局

拝啓とは? ビジネスでの使い方や避けたいシーンを例文付きで解説

かしこまった文書や手紙を作成する際に用いられる頭語に拝啓がありますが、ビジネスシーンでどこまで使うべきなのか、記載するタイミングなどに疑問を持つ人もいるでしょう。

使い方や意味をきちんと理解しないと、失礼に該当するケースもあるため、正しい知識を持っておきたいところです。

そこでこの記事では拝啓の意味や使い方、使用時の注意点を詳しく紹介します。


拝啓の読み方や意味

拝啓(はいけい)という言葉は、日本の手紙文化においてよく使用される挨拶語で、手紙の冒頭に置かれて相手に対する敬意や丁寧な気持ちを表すために使います。

手紙を書く際に相手に向けて敬意を表す重要な要素であり、かしこまった手紙や文書において用いられる言葉です。また拝啓には、謹んで申し上げるという意味があります。


拝啓を手紙で使用する際の基本構成

拝啓を手紙で使用する際には、基本的な構成というものがあります。手紙の構成は次のとおりです。

  • 頭語
  • 時候の挨拶
  • 本文
  • 結びの挨拶
  • 結語
  • 後付け

拝啓は頭語に該当し、初めに記載をします。拝啓を使用した場合には、必ずセットで「敬具」という結語を記載しましょう。


拝啓の使い方と例文

ここでは、より具体的な拝啓の使い方と例文を紹介します。

お礼を伝える際の例文

お礼を伝える際に拝啓を使用する例文は次のとおりです。

【例文】

拝啓 寒冷の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。

さて、日ごろよりひとかたならぬご厚誼を賜っております上に、このたびはお心尽くしの〇〇の品までお贈りいただき、深謝いたします。

今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう何とぞよろしくお願い申し上げます。
まずはとりあえず書面をもって、御礼申し上げます。

敬具

令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇(自社の名前)
〇〇〇〇(自分の名前)

案内状を送る際の例文

案内状を送る際の例文は次のとおりです。

【例文】

拝啓 寒冷の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご支援をいただき、深く御礼申し上げます。

さて、このたびは日ごろのご愛顧、ご厚情への感謝の意を込めまして、以下のとおり会をもちたいと存じます。

ご繁忙の折から誠に恐れ入りますが、万障お繰り合わせの上、お越しくださいますよう、お願い申し上げます。

敬具


       ・日時:令和〇年〇月〇日(〇) 〇〇時~〇〇時
       ・会場:〇〇ホテル
           住所:〇〇
           Tel:〇〇〇〇 
       ・担当者:〇〇
       ・連絡先:〇〇〇〇
                                  以上

挨拶の手紙を送る際の例文

挨拶の手紙を送る際の例文は次のとおりです。

【例文】

拝啓 時下ますます御清栄のこととお喜び申し上げます。
毎々ひとかたならぬお引き立ていただきまして、お礼申しあげます。

年末のごあいさつに参上すべきところですが、本日〇〇から、〇〇をお送りいたしましたので、ご笑納くださいますれば、幸甚に存じます。

時節柄、ご多忙のことと存じます。くれぐれもご自愛のほどお祈り申しあげます。
来年も相変わらずのご愛顧をお願い申しあげて、歳末のごあいさつを申しあげます。

敬具


拝啓の言い換え表現

「拝啓・敬具」と似た表現である頭語・結語に「謹啓・謹白」があります。

謹んで申し上げるという意味を持ち、違いや使うタイミングに疑問がある人もいるでしょう。

「拝啓・敬具」と「謹啓・謹白」の違いは、敬意の度合いです。

より相手を敬い丁寧な表現をする際に「謹啓・謹白」を使います。

特に、かしこまったビジネスシーンでの手紙や文書においては、「謹啓・謹白」を選びましょう。また、頭語と結語はセットで使うもので、頭語に拝啓と記載したら結語は敬具と記載します。

頭語には他にも「急啓」や「再啓」などの言葉がありますが、急啓には「取り急ぎ申し上げます」という意味があり、再啓は返事がない際に使用します。


拝啓を使用する際の注意点

ここでは拝啓を使用する際に覚えておきたい注意点を紹介します。

ビジネスメールには使用しない

拝啓という言葉は、基本的にビジネスメールには使用しません。

業務メールでは、フォーマルな言葉遣いよりも簡潔さと明確さが重視されるため、正式な挨拶やかしこまった表現は使わず「お世話になっております」「お疲れ様です」などの表現が一般的です。

ビジネスメールでは挨拶よりも内容が重視されていて、無駄なく簡潔に要点を伝える必要があります。

親しい人には使用しない

拝啓は相手への敬意を示す言葉ですが、親しい人には使用しないようにしましょう。

カジュアルなコミュニケーションなどでは、拝啓を使うことで距離を感じさせてしまう可能性があります。

同僚や上司などには、冠婚葬祭などのフォーマルなシーン以外は拝啓は使用せずに文書を送りましょう。


まとめ

「拝啓(はいけい)」は、日本の手紙文化においてよく使用される挨拶で、手紙の冒頭に置かれて相手に対する敬意や丁寧な気持ちを表すために使います。

手紙や文書を書く際には、相手や文脈に合わせて適切な言葉遣いを選ぶことが重要です。

挨拶文は使い方をきちんと理解して、コミュニケーションを円滑に進めることが大切です。


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bizocean事務局

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