契約書を袋とじにする理由や作成手順は? 迷うポイントを解説
契約書が複数枚になった場合、押印の手間や改ざん、偽造のリスクを減らすために袋とじにすることがおすすめです。
バラバラの契約書よりも見やすいこともメリットです。
今回は、契約書を袋とじにする理由や作成手順、迷うポイントについて解説します。
契約書の作成を担当される方は、ぜひ参考にしてください。
契約書を袋とじにする理由
まずは、契約書を袋とじにする2つの理由を解説します。
押印の手間が減る
契約書が複数枚ある場合、通常はページの抜き取りや差し替えがなく、正しく連続していることを証明するために、ページのつなぎ目ごとに押印する必要があります。
しかし、契約書を製本することで表紙または裏表紙に契印を押すだけで済むため、押印の手間を減らすことができます。
改ざんや偽造のリスクが減る
契印を押さずに契約書を作った場合、複数枚ある契約書の間に新しい契約書が追加されたり、途中の契約書を差し替えられたとしても、判別が難しくなります。
契印を押すことで、ページが抜き取りや差し替えされていないことを証明でき、改ざんや偽造のリスクを減らすことができます。
契約書を袋とじにするための印刷方法
ここからは、契約書を袋とじにするための印刷方法について解説します。
A3用紙に印刷する
契約書を袋とじにするためには、A3用紙に2ページ分印刷する方法が一般的です。
印刷には、文書制作ソフトの印刷機能の「袋とじ」を利用します。
A3用紙に2ページ分印刷することで、製本しやすくなり、偽造などのリスクもさらに減らすことができます。
余白をとる
余白には、基本的に細かい指定はありません。
ただ、左側に25mm以上の余白を設けると、2穴パンチで穴を空ける際に便利です。
また、裁判で契約書のコピーを証拠とする際にも、利用しやすいでしょう。
袋とじを選択して印刷
袋とじ機能を利用した印刷は、下記の流れで行います。
- 「印刷」をクリックし、「設定」の「ページ設定」をクリック
- 「用紙」をクリックし、「用紙サイズ」から「A3」を選択
- 「余白」をクリックし、「印刷の向き」欄で「横」を選択
- 「複数ページの印刷設定」の「印刷の形式」ボックスから「袋とじ」を選択
契約書を袋とじにする手順
ここからは、契約書を袋とじにする手順について見ていきましょう。
紙を使う手順
契約書の縦の長さより大きく、横幅はホッチキス留めした部分が隠れる長さの3倍程度ある紙を用意します。
製本テープを使う手順
製本が簡単な製本テープを利用することをおすすめします。
製本ができれば問題ありませんので、やりやすい方法で行って問題ありません。
契約書を袋とじにするときのポイント
ここからは、契約書を袋とじにする時に迷うポイントについて解説します。
契印を必ず押す
製本テープと書類の紙をまたぐようにして、裏表紙に1か所、契約の署名に押したものと同じ印で押印します。
また、契印は契約書に署名・押印している全員が押印しなければなりません。
表紙や裏表紙は必須ではない
表紙や裏表紙は必須ではありません。
ただ、契印と文字が重なってしまったり、汚れ等がついてしまったりすることも考えられますので、可能なら表紙や裏表紙をつけることをおすすめします。
袋とじが破れたときは修復か再発行する
契印の箇所等に影響がなければ、製本テープ等で補強しても問題ありません。
ただ、契印の箇所も外れてしまった場合は、再度製本してから、契印を押し直すようにしましょう。
契約書の袋とじについてのまとめ
契約書が複数枚ある場合、バラバラの状態ではページのつなぎ目ごとに押印しなければなりません。
しかし、契約書を袋とじにした場合、表紙か裏表紙だけに押印するだけで済むため、契約書作成の手間を減らすことができます。
また、改ざんや偽造のリスクも減らすことができ、修復や再発行の手間もかかりません。
A3用紙に印刷して、製本テープを使えば簡単に袋とじができますので、契約書作成をする際はぜひお試しください。
【書式のテンプレートをお探しなら】