残暑見舞いの文例と書き方
残暑見舞いとは、夏の暑さの厳しい折、相手の健康を気遣い、思いやるという意味で送るお手紙です。
期間は立秋(8月初旬)から白露(9月初旬)の前日までです。
ここでは、さまざまな残暑見舞いに関するテンプレートや作成についてご説明します。
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残暑見舞いとは
残暑見舞いとは、普段合わない知人やお世話になっている方に対し、安否を気遣う季節の挨拶です。夏の酷暑で体調の変化がなかったかなどの相手への気遣いと、自身の近況を伝えるためのコミュニケーションとなります。
また、お中元のお礼なども兼ねることがあります。
送る時期について
一般的には8月初旬から立秋までとなりますが、実際は、近年の気候から9月上旬まで暑さが残ることが多いので、9月の1週目ぐらいまで発送しても大丈夫です。
ただし、マナーとしては8月いっぱいまでですので、これに沿って8月のうちに届くように心がけるとよいでしょう。
残暑見舞いの書き方
残暑見舞いは、涼を与えるイメージのデザインが入ったものを使用しましょう。スイカや海のように真夏をイメージさせるというよりは、風鈴や涼しげな風景など疲れを癒すものがいいでしょう。
文章はあまり多すぎると暑苦しくなってしまいますので、デザインとのバランスを見て、余白も残すようにしましょう。
構成と文例について
一般的には、「残暑お見舞い申し上げます」という言葉で始まり、やや大きめに書きます。続いて、相手への気遣いとして暑さで体調を崩していないかなどを伺いましょう。
それから、自身の近況について書きます。この時、自身のことばかり書きすぎないよう注意しましょう。結びは、相手の健康を祈った一言を添えるようにします。
①残暑見舞いの言葉の文例
残暑を見舞う言葉の一例を紹介します。
- 立秋とは名ばかりで、連日の厳しい暑さが続いております。
- 立秋とはいえ、連日の猛暑にいささか参っております。
- 連日の猛暑には閉口しております。
などが一般的です。
法人へのご挨拶の場合は、
- 残暑厳しき折、貴社ますますご隆盛のことと大慶に存じます。
などを使用するといいでしょう。
②相手の安否を気遣う言葉の文例
相手の安否を気遣う文例を紹介します。
- 皆様方にはお障りございませんか。
- お変わりありませんか。
- お健やかにお過ごしでしょうか。
- いかがお過ごしでしょうか。
などが一般的に使用されます。また、事前情報といて夏バテや夏風邪をこじらせたなどの情報があれば、
- 夏風邪を患ったと伺いましたが、その後いかかでしょうか
など具体的に書くのもいいでしょう。
③近況報告の文例
近況報告では、生活環境などを書くといいでしょう。
- 娘と初めての海水浴に行きました。
- 長期の休みが取れたため、久しぶりに実家へゆっくりと帰省しました。
- 中学の同窓会に出席し、思い出話に花が咲きました。
など、ワンフレーズで書く程度でいいでしょう。また、結婚が決まっていて今後お世話になることが予想される際は、
- 私事ですが、良縁があり結婚することとなりました。式は来年春ごろを予定しております。
などとお知らせしておくことで、結婚式への招待を促しておくこともできます。
④相手の健康を気遣う言葉の文例
最後に、相手への今後の健康について、気遣いの言葉を書きましょう。
- 厳しい暑さが続きますが、何卒ご自愛の上お過ごしください。
- 夏バテなどなさいませぬようご自愛ください。
- 日中の堪え難い暑さも今しばらくかと思っております。健康には十分にご留意ください。
など、書くといいでしょう。
⑤日付の書き方
最後に日付を書きますが、具体的な日付ではなく、
- 令和○○年 八月
- 令和○○年 葉月
- 令和○○年 立秋
- 令和○○年 晩夏
などのように書きましょう。
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残暑見舞いへの返事は必要?
残暑見舞いには気遣いの文言が入っているため、受け取ったら返信することも大切になります。手元に届いてから、出来るだけ早く返信しましょう。
一般的な返事文例
返事に関しては、まずは「残暑お見舞い申し上げます」という挨拶から書き始めましょう。
続いて、挨拶状をいただいたことへのお礼を伝えるために、「お見舞いのお葉書をいただきありがとうございます」などと書き添えましょう。
以下では、文例を紹介します。
文例
残暑お見舞い申し上げます
ご丁寧にお見舞いのお葉書をいただきましてありがとうございます。
皆さまにおかれましてはお変わりのないご様子と伺い何よりでございます。
おかげ様で私も食欲も旺盛に残暑を楽しんでおります。
まだまだ暑さ厳しき折柄、何卒ご自愛のほどお祈り申し上げます。
以上のように、返事に関しても、近況を必ず書きましょう。
ビジネスで使える返事文例
ビジネスシーンでは、一般的な内容と共に、会社や部署など広い対象へメッセージを伝えます。そのため、個人宛ての書き方とは異なります。
- 貴社 ○○部署のますますのご健勝を祈念いたします
などを使うといいでしょう。
残暑見舞いへの返事の書き方
残暑見舞いへの返事の書き方は、お礼の言葉を書き出しにして、お見舞いの挨拶を書きます。
続けて、相手の近況の記載があればそのことに触れ、それから自身の近況を書きましょう。
文章も書きすぎず、いただいた内容と同じくらいの割合で返信するするといいでしょう。
また、テンプレートなどを有効活用するのもいいでしょう。
まとめ
近年、日本の残暑は厳しくなってきております。
実際、夏バテや継続的な冷房の使用により体調を崩しやすいので、体調面を気遣って書くといいでしょう。
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