給与振込依頼書の書き方ガイド【2026年版】デジタル払い・ネット銀行の注意点まで解説
給与振込依頼書(口座指定・同意書)の書き方は、正確な口座情報と振込への同意を記載することが基本です。
「印鑑は認印でいい?」「ネット銀行やPayPayも指定できる?」と迷う方も多いでしょう。
本記事では、振込エラーを防ぐ記入例やデジタル払いの手順を分かりやすく解説します。この記事を確認すれば、不備のない書類をスムーズに作成し、給与を確実に受け取る準備が整います。
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【この記事のポイント】
- 給与振込依頼書は、労働基準法に基づき現金以外の支払いに同意を得るための重要書類であり、振込エラーを防ぐために、正確な金融機関情報や名義のフリガナを不備なく記載することが必要だ。
- 給与のデジタル払いは決済アプリの残高で受け取れる有力な選択肢だが、会社が対応しているかの確認が必要であり、指定の際は事業者が発行する受取用IDを正確に紐付けるべきだ。
- 振込エラーの防止には店番号の最新状況を確認し、キャッシュカードのコピーを添えて右詰めで口座番号を記入するなど、電子申請時も含めて、会社側の形式上の指定を厳守する準備が重要だ。
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給与振込依頼書(口座指定・同意書)とは? 役割を再確認
給与振込依頼書は、会社が従業員に給与を支払う際、「どの口座(またはデジタルウォレット)に」振り込むべきかを確認し、その方法について従業員の「同意」を得るための書類です。
なぜ「同意書」が必要? 労働基準法と振込のルール
労働基準法第24条では、給与は原則として「通貨(現金)」で直接支払うことと定められています。
銀行振込やデジタル払いは、あくまで「従業員の同意」がある場合にのみ認められる例外的な措置です。そのため、会社側は一方的に振込を指定することはできず、必ずこの「同意書」を交わす必要があります。
入社時以外にも必要?(改姓、銀行の統廃合、振込先変更時)
- 結婚などによる改姓: 口座名義が変更された場合、旧姓名義のままでは振り込みエラーになります。
- 銀行の統廃合: 2026年現在も進む銀行再編により、店番号が変わった際も修正が必要です。
- 振込先変更: メインバンクの切り替えや、デジタル払いへの切り替え時などです。
2026年の新常識:銀行口座不要の「給与デジタル払い」
2023年の解禁から数年を経て、現在は特定のスマホ決済アプリ(PayPayやd払いなどの資金移動業者)への給与振込も有力な選択肢となっています。
会社がデジタル払いに対応している場合、専用の依頼書で指定が可能です。
【項目別】給与振込依頼書の正しい書き方と記入例
金融機関名・支店名:最新の「支店番号」を必ず確認
銀行の統廃合により、店舗名はそのままでも「店番号(3桁)」が変更されているケースがあります。
キャッシュカードの券面やネットバンキングのマイページで、必ず最新の情報を確認しましょう。
口座番号:不備が起きやすい「7桁」の記入
基本は「右詰め」で記入します。ゆうちょ銀行など、桁数が異なる場合は、社内の記入ルール(先頭に0を付けるなど)を事前に確認しましょう。
口座名義:姓名の間の「スペース」に注意
フリガナは、通帳やアプリに登録されているとおりに記入します。
- 例:ビズオーシャン タロウ
姓名の間のスペースが「全角」か「半角」かまで一致させることで、機械処理によるエラーを未然に防げます。
署名・捺印:2026年の「脱ハンコ」事情
デジタル庁主導のDXにより、多くの企業で「押印不要(署名のみ)」が定着しています。
- 押印を求められた場合:実印である必要はなく「認印」で問題ありませんが、長期保管される重要書類のため、朱肉を使う印鑑(三文判)を推奨します。
ネット銀行・デジタルマネーを指定する場合の注意点
楽天銀行・PayPay銀行などのネット銀行
現在はほぼすべての企業で指定可能です。ただし、支店名が地名ではなく「リズム」「ジャズ」といった特殊な名称であるため、入力時に戸惑わないよう準備しておきましょう。
PayPayやd払いなどの「給与デジタル払い」を指定する手順
- 会社の対応状況を確認:デジタル払いは、会社と決済事業者の契約が必須です。
- 留意事項への同意:デジタル残高には「上限額(通常100万円)」があるなどのルールを理解したうえで同意します。
- 受取用IDの紐付け:銀行口座番号の代わりに、各決済事業者が発行する「受取用ID」を記入します。
実務でよくある疑問・トラブルQ&A
- Q. 振込先を2つの口座に「分割」して指定できる?
- A. 会社によりますが、可能です。「3万円は貯蓄用のB銀行、残りは生活費のA銀行」といった振込指定ができる企業も増えています。
- Q. 家族名義(妻・夫・親)の口座に振り込める?
- A. 原則として不可です。 「直接払いの原則」により、本人以外の名義への支払いは法律上認められません。
- Q. 提出期限を過ぎたらどうなる?
- A. 給与計算の締め日に間に合わない場合、当月分のみ「現金手渡し」や「遅れて振込」になるなど、本人・会社双方に大きな負担がかかります。
提出前にチェック! 「振込エラー」を防ぐ3つのコツ
- キャッシュカードの「コピー」を添える:数字の書き間違いを視覚的に防ぐ、実務上最も確実な方法です。
- 地名以外の支店名の調べ方:ネット銀行の「フルーツ支店」などは、自身のマイページで「店名・店番号」をセットで確認して転記しましょう。
- 電子申請システムでの「半角・全角」:SmartHRやカオナビ等のシステム入力時は、口座番号を「半角数字」で入れるなどの指定を厳守しましょう。
スムーズな給与受取のために早めの準備を
給与振込依頼書は、あなたの労働の成果を確実に、かつ遅滞なく受け取るために不可欠な重要書類です。
記載ミスは、給与が振り込まれないといった重大な事態を招くだけでなく、修正対応に多くの時間を奪われることになります。
- 正確な店番号・口座番号を最新情報で確認する
- デジタル払い・ネット銀行利用時のルールを確認する
- 締め切りを厳守して提出する
これらを意識して、不備なく確実に給与を受け取れるよう準備を整えましょう。
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