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【決定版】交渉状の書き方のポイントと例文|損害賠償や価格改定で相手を納得させる文面作り

【決定版】交渉状の書き方のポイントと例文|損害賠償や価格改定で相手を納得させる文面作り

取引先へ無理なお願いや損害賠償の請求をしなければならないとき、「角を立てずに要望を通すには、どう書けばいいのか」と悩みませんか?

交渉状とは、相手の承諾や妥協を引き出すための公式文書です。

本記事では、交渉状の基本的な書き方やマナー、承諾率を高める例文を詳しく解説します。損害賠償や価格改定といった難しい局面でも、信頼関係を維持しながら有利に交渉を進めるための具体的なポイントが分かります。


【この記事のポイント】

  • 交渉状は単なる要求の提示ではなく、相手の承諾を引き出すことが目的であり、後のトラブル防止や誠実な姿勢を示す証拠として機能するため、口頭ではなく、公式な文書で作成すべきである。
  • 信頼を得るためにはビジネス文書の基本構成を遵守したうえで、一方的に要望を押し通すのではなく、社会的背景や具体的なデータを添えて、相手が納得しやすい理由と経緯を丁寧に記述する。
  • 交渉が難航する場合に備えて、支払時期の猶予といった代替案を事前に用意し、損害賠償などの重大な事案では法的リスクを回避するために、弁護士などのリーガルチェックを受けることが重要である。

交渉状~ビジネスを円滑に進めるための役割と重要性~

まず理解しておきたいのは、交渉状とは単なる「お願いの手紙」ではないということです。

相手に「かけあう」ための公式文書

交渉状とは、ある事柄を実現するために、相手に対して公式に要求や依頼を行うための文書です。その本質は、単なる情報の伝達ではなく、「こちらの意向を伝え、相手の承諾や妥協を引き出すこと」にあります。

つまり、合意形成(ゴール)を目指すための戦略的なツールなのです。

なぜ、口頭ではなく「文書」が必要なのか?

現代のスピード感あるビジネスシーンでは、チャットや電話で済ませたくなるかもしれません。しかし、重要な交渉において文書が不可欠な理由は3つあります。

  1. トラブルの防止:「言った・言わない」の食い違いは、後の大きな紛争の火種となります。
  2. 証拠の保持:いつ、どのような理由で、どのような交渉が行われたかを記録に残すことは、法務リスク管理の基本です。
  3. 誠実さの証明:公式な書面を整えるという行為自体が、「この件を極めて重要視している」という自社の本気度と誠意を相手に伝えるメッセージになります。

相手を納得させる交渉状の基本的な書き方

交渉状において、相手は「負担」を強いられる側であることが少なくありません。だからこそ、独りよがりな主張は逆効果です。

標準的なレイアウトと構成(基本の型)

まずはビジネス文書の「型」を守りましょう。型が整っているだけで、内容の信頼性は格段に上がります。


  • 発行日:右上に記載。
  • 宛先:左上に会社名、部署名、氏名を正確に記載。
  • 発行者名:右側に自社の情報を記載。
  • タイトル:「〇〇に関するお願い」「〇〇の条件変更に関する交渉の件」など、一目で内容が分かるもの。

承諾率を高める「理由」と「経緯」の書き方

最も重要なのが本文です。要望ばかりを押し通す文章は、相手の反発を招きます。成功のポイントは、「客観的な事実」と「相手への配慮」を混ぜ合わせることです。

【ポイント】

「弊社が困っているから」という主観的な理由だけでなく、「原材料価格が〇%上昇しており、品質維持のためには不可避である」といった、相手が納得せざるを得ない外部要因(データ)を提示しましょう。

【2026年版】メールやチャット、電子署名での送付マナー

2026年現在、交渉状のやり取りはデジタルが主流です。しかし、TeamsやSlackのメッセージ欄に直接長文を流し込むのは避けましょう。

重要度の高い交渉状は、PDF化して添付するのがマナーです。

また、合意後の承諾印をスムーズにもらうために、クラウド型の電子署名ツールのURLを併記するなど、「相手の手間を減らす工夫」も現代のビジネスパーソンに求められるスマートな実務スキルです。


【ケース別】すぐに使える交渉状の例文と書き方のポイント

以下では、実務で特に出番の多いケースを想定したポイントと文例を紹介します。

損害賠償の交渉状|事故・トラブル発生時の対応

取引先のミスで自社に実損が出た場合、感情的になりがちですが、ここは「冷静な事実確認」に徹します。

【ポイント】

事故の概要(いつ、どこで)、発生した損害の具体的な内容、およびその根拠となる算出金額を淡々と、かつ明確に示します。

【文例構成】

「〇月〇日に発生いたしました貴社配送トラブルに関し、下記の通り損害賠償の交渉を申し上げたく存じます。本件に伴う代替品手配費用およびライン停止損害は合計〇〇円に上り……」

価格改定(値上げ)の交渉状|原材料高騰・物流費上昇への対策

2026年のビジネスにおいて、最も頻度の高い交渉です。

【ポイント】

自社の経営努力(コスト削減)を既に行っていることを強調した上で、「このままでは安定供給が困難になる」という、相手にとっても不利益な未来を回避するための提案であることを伝えます。

【文例構成】

「……諸経費の削減に努めてまいりましたが、近年のエネルギー価格高騰は自社の努力のみでは吸収しがたい状況にございます。つきましては、今後も変わらぬ品質をお届けするため、〇月より価格を〇%改定させていただきたく……」

納期・支払い条件の交渉状|柔軟な対応を引き出す伝え方

関係性を維持しながら、こちらの無理を聞いてもらうための交渉です。

  • ポイント:「誠に申し上げにくいのですが」「ご無理を承知で」といったクッション言葉を最大限に活用しましょう。一方的な通告ではなく「今回に限り」といった限定感を出すことで、相手の心理的ハードルを下げ、譲歩を引き出しやすくします。

【文例構成】

「〇月〇日付で発注いたしました商品『〇〇』の納期に関し、誠に恐縮ながらご相談申し上げたく存じます。現在、主要部品の入荷遅延により、当初予定しておりました工程の維持が極めて困難な状況にございます。つきましては、今回に限り納期を〇日間延長させていただきたく、何卒ご猶予を賜りたくお願い申し上げます。多大なるご不便をおかけすること重々承知しておりますが、何卒ご検討のほど……」


交渉状で失敗しないための実務上の注意点

交渉状を送った後の「着地点」をどこに置くかが、プロの腕の見せ所です。

代替案(落としどころ)を用意しておく

交渉は「0か100か」の勝負ではありません。最初の交渉状では理想の条件を提示しますが、文面の端々に「協議の余地」を潜ませておくのがテクニックです。

「一括での値上げが難しい場合は、段階的な実施も検討しております」といった代替案(Bプラン)を想定しておくことで、決裂を防ぎ、合意へと導くことができます。

法的な有効性とリーガルチェックの重要性

特に金額が大きい損害賠償や、長期契約の根幹に関わる交渉の場合、一文字の差が大きな法的損失につながることがあります。

送付前に弁護士や司法書士のリーガルチェックを受けることで、「法的に無理のある主張をしていないか」「後の裁判で不利にならないか」を担保しましょう。


テンプレートを活用して、迅速に交渉を開始しよう

交渉において「スピード」は大きな武器です。理由を整理し、構成を練るのに時間をかけすぎてチャンスを逃してはいけません。

まずはbizoceanの交渉状のテンプレートを活用し、それをベースに自社の状況に合わせてカスタマイズすることから始めましょう。

不備のない丁寧な交渉状を作成し、良好なビジネスパートナーシップを維持しながら、課題解決を目指してください。


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