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【図解付き!】封筒の正しい閉じ方は?~封筒の種類別で解説!封筒の閉じ方とルール~

【図解付き!】封筒の正しい閉じ方は?~封筒の種類別で解説!封筒の閉じ方とルール~

案内状や挨拶状、履歴書の送付など、社会人になると通常の手紙の他にもビジネス文書を送る機会が多くなりますよね。

いざ送るとなると、「封筒の閉じ方はこれで本当に正しいのかな……?」と不安になることもあるかもしれません。

今回は封筒の閉じ方に関する基本的なマナーや、実際にどのように閉じるのか、封筒の種類別にご紹介していきます。


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封字の書き方のマナーと注意点

封字とは、手紙や文書を封筒に入れる際に、封筒の裏面に書く文字のことを指します。「〆」や「締」、「封」といった文字がよく使用されています。

なお、封字を行う場合、封筒のふた部分をきちんと糊付けしてから、さらに中央に位置するように該当の封字を記入もしくは押印することが重要です。また、「〆」は×などの記号と混同しやすいので、書く際は注意しましょう。

封字を書く理由

封字を書く理由としてまず挙げられるのが、封筒がしっかりと閉じられていることを示すためです。封筒を受け取る側に対して、送付から封が切られていないことを示す役割があります。また、印字は重要な文書や機密性のある書類に使用されることもあります。これにより、第三者の開封を防ぎ、なおかつ文書の内容や機密性に十分に留意し、情報が漏洩しないよう大切に保管する必要があると受取人に示すことができます。

封字の種類と意味

「〆」、「締」、「封」のほかにも「緘」(かん)、「賀」、「寿」、「蕾」「莟」などの封字があります。

「〆」「締」 締める、という意味。
「封」 封じるという意味。「締」より丁寧な印象。
「緘」(かん) とじるという意味。より重要な書類などに使用する。
「賀」 様々な祝い事や祭りごとの際に使用する。
「寿」 婚礼などのお祝い時に使用する。
「蕾」「莟」 まだ開いていませんよ、という意味。女性のみが使用可能。

送るシーンや相手に合わせて封字を使い分けましょう。

印鑑

封字を手書きする以外の封筒の閉じ方として、印鑑や封蝋が挙げられます。特に印鑑は多くの文書を発送しなければならない時にとても便利ですので使用頻度が高いかも知れません。
印鑑でよく使われるのが「緘」や「封」ですが、苗字の印鑑を使用するケースもあります。しかしこれらは業務の一環や私信で用いることがほとんどですから、ビジネスマナーとしてはやはり封字を用いるほうが良いでしょう。

封蝋

封蝋の画像

封蝋はおもに西洋で使われている封筒の閉じ方で、洋封筒を閉じるときに用いる方法です。シーリングワックスや蝋を垂らして焼き印を押して封筒を閉じます。
ビジネス上ではあまり実用的ではありませんが、立体的でお洒落な印象を与えますね。
また、洋封筒では「〆」の封字を使わないのが一般的であるとされています。ただし、洋封筒を縦書きで用いる場合には「〆」も使えますので状況に応じて使い分けてみてください。

封筒の種類別:実際の封筒の閉じ方

一口に封筒と言っても、縦書き、横書きと種類がありますよね。実は、この封筒の種類によっても閉じ方は異なるのです。ビジネスにおいて正式な文書を送る場合は、縦書きの封筒を用いることが基本です。しかし、少しカジュアルな手紙やDMを送る際などは横書きの封筒が使われることもありますので、それぞれケース別に封筒の閉じ方を説明していきます。

種類に関わらず封字は黒字で

まず、縦書き・横書きに関係なく、封字をするときは黒色のペンを使うのがマナーです。なぜならば、赤は速達マークや書留マークなどで使われることがあり紛らわしいからです。赤で封字をしても相手に届かないことはありませんが、使わないほうが無難でしょう。

縦書き封筒の場合

縦書き封筒のしめ方の説明画像

縦書き封筒を閉じるときには、先ほどご紹介した封字を封筒の継ぎ目にかかるように書きます。封筒裏面の右上には封緘(ふうかん)年月日(封筒を閉じた日)を記載するのが正式なマナーです。また差出人の住所は封筒の中心より左側に書き、宛名よりも小さい文字で書きます。郵便番号や都道府県も省略しないよう注意してくださいね。

横書き封筒の場合

横書き封筒のしめ方の説明画像

横書き封筒を閉じるときには、基本的には「〆」などの封字は使わず封蝋やシールを用います。また、封字自体を省略しても良いことになっています。横書きの場合封緘年月日は左上に記載しましょう。差出人の住所は、封筒裏面の横幅3分の1になるよう中央に書くことがマナーです。

二重封筒の場合

二重封筒とは文字通り、二重に重なっている封筒のことを指します。二重になっていることで中身が透けないようになっていることから、中身が厳重に守られているという意味があり、目上の方や丁寧に文書を送りたい場合などに使用します。
また、「二重」=「何回も重ね重ね起こってほしい」こととも捉えられるため、お祝いのシーンでも使用されます。一方病気や災害のお見舞いなどには、「不幸が重なる」という意味を与えるため使用してはいけません。
なお、この二重封筒には、のり付けをするためのふたが3つあります。外側から上ふた、中ふた、下ふたと呼びます。これらの正しい閉じ方は、まず上ふたと中ふたを起こし(開け)、下ふたを巻き込まないように、まず中ふただけをのり付けします。そして、その閉じた中ふたの上にちょうど重なるように、下ふたを起こした(開けた)状態で貼り付けます。最後に、上ふたで全体を覆うように貼り付けて完了です。

封筒を閉じる時のポイント

封筒を閉じる際にはいくつかポイントがあり、なかでも接着方法は吟味するべきです。実際に封筒を閉じる際にどの接着方法を採用するべきなのか、いくつかご紹介していきます。

封筒を閉じるのはノリ?テープ?

基本的に封筒を閉じるためには液体ノリ、もしくは両面テープを使用しましょう。セロハンテープは比較的剥がしやすく、第三者の開封のリスクが高まるため、使用を避けることをおすすめします。取れやすい上に見た目も美しくないため、ホチキスも当然NGです。
また、封筒を閉じるためにシールを使用することも可能ではありますが、しっかり糊付けをし、封が絶対開かないようにすることがマナーです。

液体のりとスティックのりの使い分け方

液体のりは強力な接着力を持つため、封筒のふたをしっかりと閉じることができます。一方で、液体のりは乾くまで少し時間がかかる場合があり、薄い紙では塗った箇所にシワができることもあります。性質的にも、クラフト紙の封筒や厚みのある封筒に適しています。
一方、スティックのりは、操作性が高く手軽に使用することができます。ただし、液体のりよりは粘着力が劣るため、特に封筒のふたの角の部分がのり付けが難しく、うまく塗れなかった場合、時間が経つと剥がれてくるケースもあります。したがって、スティックのりを使用する場合は、極力強力な粘着力のあるものを使用し、かつ何度か重ね塗りをして、特に角の部分の塗り残しがないように気をつけましょう。

大量の封筒を効率良くのり付けする方法

場合によっては、一度に大量の封筒をのり付けしなければならないかもしれません。この場合、一枚一枚地道に行うのもいいですが、おすすめは封筒のふたを開けたまま、数枚重ねてのりを塗る方法です。多少のりがはみ出ても机にのりが付いてしまわないように、封筒の下に紙を敷くなどの準備をしましょう。封筒のふたを開けた状態で、のりを塗るスペース分だけ隙間を開けて、封筒を上に重ねていき、そのままのりを塗ります。
一見、「封筒を一つずつ処理するのと変わらないのでは?」思う人もいるかもしれませんが、人は同じ動作を繰り返す方がスピーディーに動けるため、のりを塗るという作業を繰り返すことで効率性がアップし、時間を大幅に節約することができます。

閉じる時に気をつけるべきことは?

顔の見えない封書でのやりとりでは、見た目の清潔さで相手側への印象が変わります。封筒を閉じるときに気をつけたいポイントを3つご紹介しましょう。

1.文字を綺麗に、丁寧に書く

当たり前の事ですが、封筒に書く文字は綺麗に書きましょう。達筆でなくとも、丁寧に書けば相手には真剣さが伝わります。急いでいても走り書きをしてはいけません。

2.糊付けで汚れないようにする

封を糊付けする際、付けすぎてしまったりはみ出してしまったりすると封筒自体が汚れてしまうことがあります。必要のない箇所に糊が付いてしまうと埃がつきやすくなります。適量を適正な範囲で糊付けできるように気をつけましょう。

3.インクで汚れないようにする

封字や差出人情報を書くとき、濃いペンを用いたりつい触れてしまったりするとインクが滲んで封筒が汚れてしまうことがあります。直接触れなくても書類が重なってしまい封筒だけでなく他の書類にも文字が移ってしまうことがまれにありますので注意してくださいね。

まとめ

今回は正しい封筒の閉じ方をご紹介しましたが、いかがでしたか?意外と知らない細かいマナーも、知っておくといざというときに役立ちます。TPOに合わせて封字や印鑑、封蝋やシールを使う選択肢を持っているとビジネスマナーにもバリエーションが出ますね。是非参考にしてみてください。

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