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自分で製本する方法を紹介! 中綴じ・無線綴じなどの手順を紹介

自分で製本する方法を紹介! 中綴じ・無線綴じなどの手順を紹介

自分で製本を行いたいけど作り方がよくわからない、冊子やパンフレットを自分で作るのは難しいのかな、と悩む人もいるのではないでしょうか。

社内向けの冊子を作りたいけど、コストを抑えるために自分で製本したいという人は多いでしょう。

ここでは、自分で製本する際の製本方法や手順について解説します。自分で作成するメリットなどもあるため、ぜひ参考にしてみてください。


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製本をする前に製本方法・サイズを決めておく

自分で製本をする際、あらかじめ製本方法や本のサイズを決めておくことが大切です。

ここでは、製本方法やサイズについて紹介します。

製本方法

製本方法には主に「平綴じ」「中綴じ」「無線綴じ」の3つがあります。

ここでは、それぞれの特徴などを解説するので、参考にしてみてください。

平綴じ

平綴じは手軽で使い勝手の良い製本方法です。冊子を半分に折って、折り目から5mm程度の部分を針でとめます。

主に、ページ数の少ない冊子や簡単なパンフレット作成に向いていて、低コストで製本が可能な方法です。

しかし、厚みがある冊子や見開きのある冊子には向いていません。厚みが増すと綴じるのが難しく、見開きのページでは綴じめは邪魔になるというデメリットがあります。

中綴じ

中綴じは、見開きのある冊子を作成するのに向いている方法です。まず用紙を半分に折り、折り目のノドの部分を針でしっかりと止めます。

製本用のホチキスを使うと作業が簡単に行えますが、通常のホッチキスを使うと難易度が高いです。ホチキスの針が届かないほどのページ数であれば、中綴じでの製本はできません。

そのため、中綴じで製本する際はページ数を調整するか、専用の製本機材の使用を検討しましょう。

無線綴じ

無線綴じは作業が簡単で便利な製本方法です。ページの背に接着剤を塗り、表紙で綴じる製本方法で、糸や針を使用しないことから無線と呼ばれています。

無線綴じは主にページ数の多い本や冊子の製本に適しています。大容量のページを瞬時に綴じることができ、使い勝手が良いため、大規模なドキュメントやカタログの製本に最適です。

ただし、無線綴じは見開きの間に接着剤を塗るため、見開きページの冊子には向いていません。見開き部分がくっついてしまい、読みづらくなる可能性があります。見開きページを多用する場合は、他の製本方法を選びましょう。

サイズを決める

製本の際には、あらかじめ仕上がりの冊子のサイズを決めておきましょう。用途に応じて適切なサイズを選ぶのが大切です。

パンフレットや企画書などの大きな冊子にはA4サイズが適しています。

一方、ハンドブックや小冊子にはA5サイズが適切で、書籍や文庫本のような小さい本にはB6やA6がおすすめです。

印刷時には、製本方法によってサイズが異なることを考慮しましょう。中綴じの場合は見開きページの出来上がりを考える必要があります。

無線綴じでは片方のページのサイズが重要です。

あらかじめ製本方法とサイズを決めておくことで、イメージ通りに製本しやすくなります。


製本の手順

ここでは、製本の手順を製本方法ごとに紹介します。

製本の手順も参考にして、製本方法を選んでみてください。

平綴じ

ここでは、平綴じの手順を紹介します。

用紙と材料の準備

まずは用紙や材料を準備しましょう。主に必要なものはホチキスと、冊子に使う用紙です。

用紙は冊子としてまとめる内容を、印刷または作成して用意しておきましょう。用紙の印刷時には、ページの順番と見開きの向きに注意してください。

ホチキスでとめるスペースを考慮して、余白をつけて印刷するとイメージ通りに完成します。

ページの配置と固定

用紙の印刷などが完了したら、ページの配置と固定をします。ページを冊子に順番に配置して、冊子の上端を整えます。

印刷した用紙の順番に注意しつつ、各ページが均等に重なるように配置するのがポイントです。

ホチキスでとめる

最後のステップでは用紙をホチキスでとめます。ページのノド側から1cm〜1.5cmの部分を、ホチキスで固定します。

穴の位置はページの左端から均等に設置するのが大切です。ページをしっかりとホチキスで挟んで固定してから、とめましょう。

中綴じ

ここでは、中綴じの手順を紹介します。

用紙と材料の準備

まずは、用紙とホチキスを用意しましょう。製本用のホチキスがない場合は普通のホチキスでも作成可能です。

用紙を印刷するときは、ページの順番に注意が必要です。ページを重ねて折って固定するため、最初と最後のページが見開きで一枚になるように印刷を行います。

ページの配置と固定

それぞれのページの印刷とホチキスの準備ができたら、ページを冊子の順番に配置し、上端を均等に整えます。

用紙を半分に折って折り目をつけ、折り目に合わせてページを重ねましょう。特にページ数が多い場合はズレやすいので注意が必要です。

ホチキスでとめる

ページを見開きにして、折り目の部分をホチキスで固定します。製本用のホチキスを使うと比較的簡単に行えるのでおすすめです。

普通のホチキスでとめる場合は、ホチキスを180度開いた状態にして、上から強く押し込みましょう。

下に段ボールや消しゴムを敷いておくととめやすいです。針を刺したら、冊子を裏返しにして飛び出ている針を折り込むと完成します。

無線綴じ

ここでは、無線綴じの手順を紹介します。

用紙と材料の準備

自分で無線綴じをする時に必要なものは、表紙と中の用紙、接着剤、固定用のクリップです。

まず、製本する本のサイズを確定し、そのサイズに合わせて全ページを印刷します。特に注意が必要なのは、のり付けされるページの外側5mm程度には、印刷内容が入らないように配置することです。

本を開いたときに、のり付けされている部分が見えなくなるため、のり付けを考慮した印刷を行いましょう。

ページの配置と固定

次に、すべてのページを正しい順番に並べ、上端を均等に整えてクリップでしっかりと固定します。

ページの順番を誤らないように注意しましょう。

背を接着剤でのり付けする

次に、背表紙部分に接着剤を塗ります。背表紙に接着剤がしっかりと入るよう、カッターの腹などで軽く傷をつけておくとよいでしょう。

接着剤を塗ったら、クリップで固定したまま乾くまで待ちます。接着剤が完全に乾いたら、クリップを外し、取れてしまうページがないか確認しましょう。

表紙を貼る

背表紙に接着剤がしっかり固定されたら、折り目をつけた背表紙を包み込むように接着剤を塗布します。この際、背表紙が平らになるように調整しましょう。

また、表紙からはみ出している接着剤は綺麗に拭き取ります。十分に乾燥させたら、無線綴じの製本が完成です。


製本を自分でやる際のメリット・デメリット

ここでは、製本を自分で行うメリット・デメリットについてそれぞれ紹介します。

自分で製本を行うか悩んでいる人は、参考にしてみてください。

メリット

製本を自分で行うメリットは主に以下の3つです。

  • 費用が抑えられる
  • 1日で作ることができる
  • デザインを自由に決められる

それぞれのメリットについて詳しく紹介します。

費用が抑えられる

製本を自分で行うとコストを大幅に削減できます。自分で製本するのに必要な費用は、用紙やのり、ホチキスなどの基本的な材料費と、印刷費のみです。

印刷会社に依頼するのと比べて、費用を大幅に削減できます。印刷会社の手数料や製本代などを支払わずに済むため、予算を削減できるのがメリットです。

1日で作ることができる

自分で製本を行う際のメリットのひとつは、スピードです。自分で製本を行うと1日で作ることもできます。

印刷会社に依頼する場合、発注から納品まで数日または数週間かかるのが一般的です。

しかし、自分で製本を行う場合には、冊子を作成したいと思ったその日に作業を初めて、1日で完成させることも可能です。

急なプロジェクトや締切に追われているときは、自分で製本するのがいいかもしれません。

デザインを自由に決められる

自分で製本を行うとデザインを自由に決められるのもメリットでしょう。

というのも、印刷会社へ依頼する場合は、決められたデザインの中から選ばなければいけないケースがあるからです。

自分で製本を行うのであれば、デザインやサイズなども自由に選択できるため、目的に合わせて独自性の高い製本が可能です。

自由度高く製本をしたい場合には、自分で行うのがおすすめといえます。

デメリット

自分で製本を行うデメリットは主に以下の3つです。

  • 大量生産が難しい
  • ズレが生じやすい
  • パソコンやプリンターが必要

それぞれのデメリットについて詳しく紹介します。

大量生産が難しい

製本を自分で行うときの主なデメリットは、大量生産が難しいことです。

自分で製本を行う場合、100部以上などの大量生産には相当な労力と時間が必要でしょう。

手動の製本作業は個別の冊子には適していますが、多くの冊子を製造する場合、手間と時間が大幅に増加し、生産性が低下します。

特に締め切りやスケジュールに追われるプロジェクトにおいて、大量生産は難しく、印刷会社に依頼した方が迅速かつ効率的なケースが多いです。

印刷会社は高速で大量生産を行うための機械やプロセスを備えており、クオリティを保ちつつ迅速に納品できます。

そのため、数量が多い場合や時間が限られている場合は、印刷会社に依頼するのが適切でしょう。

ズレが生じやすい

自分で製本を行うと、ズレが生じやすいのもデメリットの1つです。

自分で製本をすると手作業になるため、印刷会社へ依頼するのと比べてズレが生じてしまいます。

特に、ページ数が多い製本ではよりズレが生じやすく、見栄えが損なわれる可能性があります。ズレをなくして、見栄えを重視する場合は印刷会社に依頼するのが無難です。

パソコンやプリンターが必要

自分で製本を行うとなると、パソコンやプリンターが必要です。データの作成や編集はスマートフォンでも可能ですが、パソコンの方が効率的といえます。

また、自宅にプリンターがない場合には、コンビニなど外部のサービスを利用する必要があります。

印刷の手間などがかかるため、結果的に作業にかかる時間が増えるケースもあるでしょう。


まとめ

製本には主に「平綴じ」「中綴じ」「無線綴じ」の3つの製本方法があります。

自分で製本を行うと、コストを削減できるだけでなく、デザインを自由に決められたり1日で完成させたり、さまざまなメリットがあります。

しかし、大量生産が難しく手作業なので仕上がりにムラができるのがデメリットです。製本の目的や状況に合わせて、製本方法を選ぶのがいいでしょう。

とはいえ、専門的なホチキスなどがなくても自分で製本は行えるため、冊子を作る予定がある人はぜひ参考にしてみてください。


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著者プロフィール

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bizocean事務局

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