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借入金の残高を常に意識しよう!(借入金一覧表作成のすすめ)

著者:大川会計事務所 税理士  大川 陽子


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作成のポイント

■資金繰り表から、資金不足の時期が見えたら
■借入金の残高と借入条件を把握しておこう!
■最後に、おさらい!

資金繰り表から、資金不足の時期が見えたら

前回までで、ひととおりの資金繰り表の作成方法についてお話しをしました。
では、実際に作表した時に、例えば、現在は資金は円滑に回っているんだけれど、どうやらこのままじゃあ、半年後に資金がショートする可能性が見えてきたなんていう場合に、経営者としてあなたは何をしますか?わたしなら、次のようなことを考えます。
(1)利益率の高い商品の売上高を伸ばす方法
(2)原価率を下げ・経費を下げる方法
(3)無駄に寝かしている在庫がないかを調べ、有れば早めにお金に替えてしまう方法
(4)売掛債権の回収期間を短縮する方法
(5)取引先が納得した上での支払時期を遅らせる方法
(6)借入条件の見直し
(7)新たな資金調達
この時、(1)(4)や(2)(5)は一対で考えます。

借入金の残高と借入条件を把握しておこう!

資金繰り表から少しお話しが離れますが、わたしはあなたに、今回ご紹介する書式を使って借入金の残高と借入条件を把握しておくことをお勧めします。この書式はとても良くまとまった雛形ですから、項目を埋めていけば簡単に現在の借入の実態が見えます。経営者は借入を金融機関に申し込む時、希望額が降りることを願いドキドキしながら神経を借入に集中させます。ところが多くの経営者さんはいったん借りられてしまうと、それがどのような条件かということ忘れます。のどもと過ぎれば・・・というヤツですね。(笑)
しかし借入金一覧表を作ってみると、あらためて借入残高や金利負担の多さ、借入余力の有無など、経営改善の余地がみえてきます。

最後に、おさらい!

・一時的に利益が出ないときがあっても、資金が回っていれば倒産しない!
・損益計算書上利益が出ていても、資金がショートすれば倒産する!これが黒字倒産だ!
・資金繰り表を作れば、会社のお金の流れが見えてくる!
・資金繰り表は融資の判断材料にも使われる!
・短期と長期の資金繰り表をつくろう!
・入金は少ない目、支出は多めに予想!
・作りっぱなしは厳禁。実績を踏まえ、常に修正を!
・資金繰り表を作って、会社の経営状態を数字で語れる経営者になろう!
・借入金一覧表を作成し、現状を再確認!!
・資金ショートしそうな時は借り増しだけに頼らず、まずは自助努力を考えよう!

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著者プロフィール

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大川 陽子

大川会計事務所 税理士

税理士/大阪市北区 総勢6名の会計事務所代表。資金調達、経営計画書指導を試算表に基づき具体的にアドバイス。融資指導を専門とする専任コンサルも在籍。金融機関への紹介件数も多数。

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