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第7回 さまざまなスキーム図

こんにちは。資料作成アドバイザーの山橋美穂です。

前回のコラムで、「分かりやすい資料を作成するために『スキーム図』を用いましょう」とお伝えしました。例えば情景を的確に伝えたいとき、文章で説明するよりも写真を見せたほうが瞬時に理解してもらえます。

それと同じように、長々と続く文章ばかりの資料より、それらの文章を図解にしたほうが理解しやすく、理解しやすいということは、読みやすさにもつながります。

資料は自分の意図が的確に伝わらなければ意味がありません。意図を的確に伝えるためには、分かりやすい・理解しやすいということがとても重要になります。分かりやすさは資料の大前提なのです。

例えばスケジュールを記載するとき、「7月中旬にキックオフをし、7月下旬から8月上旬にかけて会場を探し始めます。8月上旬より人材を募集して、それと同時に全面的に宣伝をスタートさせ、9月中旬にイベントを開催します。」と文章で書くよりも、

スキーム図

と図や絵で表した方が、イメージがつきやすく分かりやすいです。

このように、図にしたほうがより理解しやすいであろう情報は、スキーム図を用いて表しましょう。

また、そうすることにより、文字ばかりで読みづらい資料ではなく、スムーズに読める資料になります。

文字や数字が羅列している資料は、読み手をウンザリさせてしまうだけでなく、ビジュアル的にも素っ気ないので、それらを回避するためにも、図や表で表せられる情報は積極的に図や表を用いましょう。

では、どの様なスキーム図があるのでしょうか。いくつかスキーム図のサンプルをご紹介したいと思います。


この記事の著者
プレゼンテーション資料作成コンサルタント  Microsoft MVP 2015(Power Point部門)受賞 

当コラムはMicrosoft PowerPoint 2010での動作を前提として作成されています。バージョンが異なる場合、画面のキャプチャやメニューの場所が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
パワーポイント特集

樹形型

ロジカルシンキングや組織図でよく使われる形です。一つの事柄から派生して結果が多岐にわたる時や、組織など体系を示す時に使われます。
スキーム図樹形型 例1
スキーム図樹形型 例2
これらはコネクタを使った一般的な形ですが、この樹形型を応用して違う図を作る事が出来ます。
スキーム図コネクタを使った一般的な形 例1
スキーム図コネクタを使った一般的な形 例2
形は違いますが、意図は樹形型と同じです。この様に、一度樹形型に落とし込んで、その後に自分のスタイルで図を装飾すると、オリジナルなスキーム図を作る事が出来ます。

相関型

お互いの関係性を表す図形です。
スキーム図相関型 例1
スキーム図相関型 例2

フロー型

全体の流れや構造を俯瞰して表す時に使います。
スキーム図フロー型 例1
スキーム図フロー型 例2

流れを矢印で示しますが、応用として図形の矢印を使うとより一層ビジュアリーな図になります。

スキーム図流れを図形の矢印を使用したフロー型 例1
スキーム図流れを図形の矢印を使用したフロー型 例2

幾つかのスキーム図を紹介しました。「こんな図が作れたら格好いいな」「凝った図を作りたいな」と思った時は、まずシンプルな形で作ってみて、それから矢印を図形の矢印や三角に変更したり、配置を少し変えてみたり、ボックスを項目ごとに括ってみたりすると、ビジュアリーなスキーム図を作る事が出来ます。また、図を作るにあたって線の太さや種類、ボックスの大きさや色を意識して下さい。これらは意味を持たせる事が出来ます。例えばレベルごとに色を揃えたり、Aの時は実線・Bの時は点線、など役割を考えて使うと、一つの図でも多くの事を表現出来ます。逆に、線やボックスの使い分けが出来なければ、複雑な文章を図に表す事は出来ません。図形や色の使い分けは意識して下さい。

人は、文章を読むよりも視覚から情報を得る方が理解が早いので、資料を作成するにあたり図解を用いる事は、分かりやすくスムーズな展開で意図を明確に伝えるためにとても有効です。スキーム図を上手に使って、分かりやすい資料を作りましょう。

セミナー情報

タイトル

1日で習得 綺麗で分かりやすいプレゼンテーション資料作成

内容

元外資系証券会社のプレゼンテーション資料作成チームで働いていた資料作成コンサルタントが、たった1日で資料作成に必要な基礎知識を全て教えます。

基礎編(1)「資料作成の基本 3つのルール」
基礎編(2)「資料作成に必要なPowerPointの機能レクチャー」
基礎編(3)「資料作成に必要なExcelグラフの作り方」
中級編「論理的な資料を作る為の幹となる「構成」の作り方」
演習編「様々なスキーム図、グラフの作成」

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著者プロフィール

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山橋 美穂

プレゼンテーション資料作成コンサルタント Microsoft MVP 2015(Power Point部門)受賞

プレゼンテーション資料作成アドバイザー。東京都出身。1999年青山学院女子短期大学卒業。2006年武蔵野美術大学卒業。武蔵野美術大学在学中より、外資系証券会社のプレゼンテーション資料作成チームに就業。法人企業向け資料の作成スキルを身につける。その後、経験を活かして独自に専門的な資料作成の知識を学びながら、ベンチャー企業やIR専門企業で、提案書や決算報告書作成の経験を積む。

2012年に資料作成の専門家としてフリーランスに転向。資料作成代行、アドバイザー、レクチャー講師等を行いながら、ヴィジュアルを重視した絵で見るプレゼンテーション資料の構築を目指している。

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