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第2回 Power Pointレクチャー(1) ~スライドマスター機能の基本~

こんにちは。資料作成アドバイザーの山橋美穂です。前回のコラムで、「資料作成にあたり、最初に必要とする知識は『Power Pointの機能』だ」とお伝え致しました。

ではさっそく、Power Pointを知っていきましょう。

みなさんもぜひPower Pointを立ち上げて、一緒に確認してみて下さい。


この記事の著者
プレゼンテーション資料作成コンサルタント  Microsoft MVP 2015(Power Point部門)受賞 

当コラムはMicrosoft PowerPoint 2010での動作を前提として作成されています。バージョンが異なる場合、画面のキャプチャやメニューの場所が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
パワーポイント特集

Power Pointを司っていると言っても過言ではない「スライドマスター」

まずは、Power Pointの機軸となる「スライドマスター」という機能についてお教え致します。スライドマスターとは、スライド自体の構成が組み込まれており、これを使いこなせなければPower Pointを使いこなしているとは言えないほど、Power Pointのベースの機能になります。Power Pointは、この「スライドマスター」に司られていると言っても過言ではないです。

表示形式に関しての機能が一覧されている「表示」のタブを開き、「スライドマスター」をクリックします。

表示形式に関しての機能が一覧されている「表示」のタブを開き、「スライドマスター」をクリックする
スライドマスターの画面に切り替わりました。
スライドマスターの画面
左側のウィンドウに表示されている連なったスライドを1家族と見なして下さい。この1家族が、スライドのデザインとなります。
左側のウィンドウに表示されている連なったスライドを1家族(スライドのデザイン)と見なす
家族構成を紹介します。
スライドの家族構成(一番上の大きいスライドが一家の親マスター、その下に連なっているのが子マスター)
一番上の大きいスライドがこの一家の親マスター、その下に連なっているのが子マスターです。子供たちにはそれぞれ役割があり、上から「表紙」、「本文」、「中表紙」、「本文2分割」・・・・と続きます。
子供を増やすことも減らすことも出来ますし、家族単位で増やすことも出来ます。

子マスターを増やす

「スライドマスター」を開いたままで、タブの「レイアウトの挿入」をクリックします。
「スライドマスター」を開いたままで、タブの「レイアウトの挿入」をクリックする
真っ白な子マスターが生まれました。
真っ白な子マスターが生まれる

子マスターを減らす

削除したい子マスターを選択し、「スライドマスター」タブ内の「マスターの編集」→「削除」をクリックします。
削除したい子マスターを選択し、「スライドマスター」タブ内の「マスターの編集」→「削除」をクリックする
子マスターが削除されました。また、削除したい子マスターを選択し「Delete」キーを押しても、同じことが出来ます。

家族を増やす

「スライドマスター」タブ内の「スライドマスターの挿入」をクリックします。
「スライドマスター」タブ内の「スライドマスターの挿入」をクリックする
家族が2つになりました。
スライドの家族が2つになる
これは、1つの家に2家族が住んでいると考えてください。家族を削除するときは、削除したい家族の親マスターを選択し、子マスターのときと同じように「スライドマスター」タブ内の「削除」をクリックするか、「Delete」キーを押してください。

このマスター家族、親マスターに絶対服従なのです。親マスターのやることに、みんな従います。では試しに、親マスターに図形を配置してみて下さい。
「挿入」のタブにある「図形」をクリックして、図形一覧を表示させます。その中から使いたい図形を選択し、そのまま親マスターのスライドに右クリックを押しながらドラッグします。

「挿入」のタブにある「図形」をクリックして、図形一覧を表示させる
使いたい図形を選択し、そのまま親マスターのスライドに右クリックを押しながらドラッグする
親マスターに置いた図形が、子マスターに反映されました。
親マスターに置いた図形が、子マスターに反映される
親マスターに置いた図形や文字は全て、子マスターの背景として反映されます。「背景」として表示されているので、子マスターのスライドからは直接触れません。
この機能を知ると、何に応用出来るか・・・そうです、資料全体を通してのページ番号や「社内秘」などの表記、会社のロゴなどを表示させるときに便利です。
ページ番号を1ページごとにテキストボックスを用いて配置させていたら、何十ページもあるような資料を作るときにとても手間がかかります。「社内秘」などの表記だって、1ページ1ページにコピーペーストしていたら、時間がかかりますよね。この機能を使えば、それらの作業が一瞬で完了します。

では、試しに「社内秘」を表記してみましょう。
「挿入」のタブにある「テキストボックス」をクリックし、図形を配置した要領で親マスターのスライドにテキストボックスを出します。そこに、「社内秘」と打ち込んで下さい。

「挿入」のタブにある「テキストボックス」をクリックし、親マスターのスライドにテキストボックスを出す
「社内秘」と打ち込む
フォントをグレーにしたり太字にしたり、枠線を囲ってみたりして、格好良くカスタマイズしたら、右上に配置します。
「社内秘」フォントを格好良くカスタマイズする
「社内秘」を右上に配置する
うまく出来ましたでしょうか。

次回はマスター機能を使ったページ番号の振り方と、子マスターの使い方についてお教え致します。

セミナー情報

タイトル

1日で習得 綺麗で分かりやすいプレゼンテーション資料作成

内容

元外資系証券会社のプレゼンテーション資料作成チームで働いていた資料作成コンサルタントが、たった1日で資料作成に必要な基礎知識を全て教えます。

基礎編(1)「資料作成の基本 3つのルール」
基礎編(2)「資料作成に必要なPowerPointの機能レクチャー」
基礎編(3)「資料作成に必要なExcelグラフの作り方」
中級編「論理的な資料を作る為の幹となる「構成」の作り方」
演習編「様々なスキーム図、グラフの作成」

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著者プロフィール

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山橋 美穂

プレゼンテーション資料作成コンサルタント Microsoft MVP 2015(Power Point部門)受賞

プレゼンテーション資料作成アドバイザー。東京都出身。1999年青山学院女子短期大学卒業。2006年武蔵野美術大学卒業。武蔵野美術大学在学中より、外資系証券会社のプレゼンテーション資料作成チームに就業。法人企業向け資料の作成スキルを身につける。その後、経験を活かして独自に専門的な資料作成の知識を学びながら、ベンチャー企業やIR専門企業で、提案書や決算報告書作成の経験を積む。

2012年に資料作成の専門家としてフリーランスに転向。資料作成代行、アドバイザー、レクチャー講師等を行いながら、ヴィジュアルを重視した絵で見るプレゼンテーション資料の構築を目指している。

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