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第7回 Power Pointレクチャー(6) ~図形の設定②~

こんにちは。資料作成アドバイザーの山橋美穂です。今回も、Power Pointの機能をレクチャーいたします。

前回の図形の設定①に引き続き、今回も図形やテキストボックスに共通する「図形の書式設定」についてお教えしたいと思います。

ぜひみなさんもPower Pointを立ち上げて、一緒に確認していきましょう。


この記事の著者
プレゼンテーション資料作成コンサルタント  Microsoft MVP 2015(Power Point部門)受賞 

当コラムはMicrosoft PowerPoint 2010での動作を前提として作成されています。バージョンが異なる場合、画面のキャプチャやメニューの場所が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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図形の書式設定

図形やテキストボックスを選択した状態で右クリックをすると「図形の書式設定」という項目が表示され、これを選択するとウィンドウが出てきます。この「図形の書式設定」で、図形やテキストボックスの設定を変えることができます。
図形やテキストボックスを選択した状態で右クリックをすると「図形の書式設定」という項目が表示される
「図形の書式設定」で、図形やテキストボックスの設定を変えることができる
左側の一覧が、設定を変更できる項目です。

テキストの設定

下から二番目にある「テキストボックス」は、図形やテキストボックスにテキストを書き込む際のさまざまな設定を行うことができます。
例えば、円の図形に文字を書き込むとき、左右いっぱいに文字を書くことができず改行されてしまいます。これは、Power Pointの図形に文字を書くときは一行の長さが揃う箇所で改行されるようになっているため、円は左右いっぱいに文字を書く前に改行されてしまうのです。

図形に文字を書き込むと、一行が同じ幅になる箇所で改行される例

これによって、文中の中途半端な箇所で改行されてしまうことがあります。特に、最後の一文字だけ改行されてしまうという経験は多くの方がお持ちではないでしょうか。「あと一文字入れば一行で収まるのに」と、もどかしい思いをしたことはないですか。
文中の中途半端な箇所で改行されてしまう
こういったもどかしさを、「図形の書式設定」で解消することができます。図形を選択し「図形の書式設定」を表示させ、「テキストボックス」を開いて下さい。
図形やテキストボックスには予め上下左右に余白が設定されているので、その余白部分を狭めて、文字を書く場所を広げます。

「図形の書式設定」を表示させ「テキストボックス」を開き、左右の余白を狭める
一行に収まりました。
文中の中途半端な箇所で改行されていた箇所が一行に収まる
自動的に改行させるのではなく、自分で改行の位置を決めたいときは、「テキストボックス」の「内部余白」の中にある「図形内でテキストを折り返す」のチェックを外します。
「テキストボックス」の「内部余白」の中にある「図形内でテキストを折り返す」のチェックを外す
改行が取れ、文章が一行になるので、「Enter」キーで改行をつけていきます。
「Enter」キーで改行をつけた例

線の設定

図形やテキストボックスの線は、「線の色」「線のスタイル」で変更することができます。
図形やテキストボックスの線は、「線の色」「線のスタイル」で変更することができる
線の色をグラデーションにすることも透過性をつけることも可能ですし、線の太さや種類も変更することができます。
「グラデーション」「透過性」「線の種類」の例
更には、線の先端や角にも種類があります。「線のスタイル」の中の「線の先端」「線の結合点」にそれぞれいくつかのパターンが組み込まれています。
「線のスタイル」の中の「線の先端」「線の結合点」にそれぞれいくつかのパターンが組み込まれている
線の結合点
線の結合点「丸」「面取り」「角」の例

図形の中に画像を組み込む

図形の中に写真や画像を組み込むことができます。まず、組み込みたい画像をパソコンに取り込みます。そして、「図形の書式設定」を開き「塗りつぶし」の中にある「(図またはテクスチャ)」にチェックを入れます。
「図形の書式設定」を開き「塗りつぶし」の中にある「(図またはテクスチャ)」にチェックを入れる
「図の挿入」の「ファイル」をクリックし、先ほど画像を保存したフォルダから、対象の画像を選択して「挿入」をクリックします。
「図の挿入」の「ファイル」をクリックし、先ほど画像を保存したフォルダから、対象の画像を選択して「挿入」をクリックする
画像が図形に組み込まれました。組み込まれた画像の比率が狂っていたり、大きかったり小さかったりしたときは、「引き伸ばしのオプション」で調節します。(マイナスにすると画像が大きくなり、プラスにすると画像が小さくなります)
「引き伸ばしのオプション」で調節する
この機能を知っていると、資料の表現もぐっと広がります。
関東近郊の地図
「図形の書式設定」にはどんな機能があるのか、遊び感覚で一通り確認してみると良いでしょう。「こんなことができるのか!」なんて発見があるかもしれません。

日本地図から関東近郊の地図をアップした図

次回は「配置」の機能についてお教え致します。

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タイトル

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著者プロフィール

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山橋 美穂

プレゼンテーション資料作成コンサルタント Microsoft MVP 2015(Power Point部門)受賞

プレゼンテーション資料作成アドバイザー。東京都出身。1999年青山学院女子短期大学卒業。2006年武蔵野美術大学卒業。武蔵野美術大学在学中より、外資系証券会社のプレゼンテーション資料作成チームに就業。法人企業向け資料の作成スキルを身につける。その後、経験を活かして独自に専門的な資料作成の知識を学びながら、ベンチャー企業やIR専門企業で、提案書や決算報告書作成の経験を積む。

2012年に資料作成の専門家としてフリーランスに転向。資料作成代行、アドバイザー、レクチャー講師等を行いながら、ヴィジュアルを重視した絵で見るプレゼンテーション資料の構築を目指している。

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