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第9回 Power Pointレクチャー(8) ~配置応用~

こんにちは。資料作成アドバイザーの山橋美穂です。今回も、Power Pointの機能をレクチャー致します。

前回綺麗な資料作成に欠かせない「配置」機能をお教え致しました。

「配置」を使いこなせているのといないのでは、資料のビジュアルもさる事ながら、資料作成にかかる作業時間も雲泥の差です。

この機能をもっとちゃんと習得してもらうべく、今回は応用編をお教えしようと思います。

ではみなさんもPower Pointを立ち上げて、一緒に確認していきましょう。


この記事の著者
プレゼンテーション資料作成コンサルタント  Microsoft MVP 2015(Power Point部門)受賞 

当コラムはMicrosoft PowerPoint 2010での動作を前提として作成されています。バージョンが異なる場合、画面のキャプチャやメニューの場所が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
パワーポイント特集
最初に、配置の機能を使って下図の様なピラミッドを作ってみて下さい。その際に、作り終わるまでに何分かかったかを計って下さい。

四角で作られたピラミッドの図
配置の図解は下図の通りです。

配置の図解 中心が揃っている 等間隔

みなさん、何分かかりましたか。では、再度、一緒にこのピラミッドを作っていきましょう。
まず、ピラミッドの一番下の段を作ります。
図形を6個、作りたい絵の配置に倣って大まかに並べます。

図形を6個、作りたい絵の配置に倣って大まかに並べる

図形を全部選んで、「配置」の「上揃え」(もしくは「下揃え」「上下中央揃え」)で高さを揃え、「左右に整列」で等間隔にします。

図形を全部選んで、「配置」の「上揃え」(もしくは「下揃え」「上下中央揃え」)で高さを揃える
図形を全部選んで、「配置」の「左右に整列」で等間隔にする
ピラミッドの一番下の段が出来ました。

ピラミッドの一番下の段が出来る
この図形をグループ化して1つの図形として認識させます。図形を全て選択した状態で右クリックをし、「グループ化」を選択して下さい。

図形を全て選択した状態で右クリックをし、「グループ化」を選択する
グループ化した図形をコピーペーストします。

グループ化した図形をコピーペーストする
コピーペーストをしたら、グループ化をしたままで一番端にある図形をクリックします。グループ化をしたまま一つだけ図形が選択できました。

グループ化をしたまま一つだけ図形が選択できる
「Delete」キーを押します。図形が一つ削除されました。
同じように、一つ削除した図形をグループ化したままコピーペーストします。

「Delete」キーを押すと図形が一つ削除される 同じように、一つ削除した図形をグループ化したままコピーペーストする
ペーストしたら、グループ化したまま一番端の図形を選択し、削除します。

ペーストしたら、グループ化したまま一番端の図形を選択し、削除する
これを繰り返して、ピラミッドの形を作ります。

繰り返して、ピラミッドの形を作る
全ての図形を選択し、「配置」で「左右中央揃え」にします。

全ての図形を選択する
「配置」で「左右中央揃え」にする
「配置」で「左右中央揃え」にされた図
次に、図形を全て選択したままで「配置」の「上下に整列」を選択し、等間隔にします。

図形を全て選択したままで「配置」の「上下に整列」を選択し、等間隔にする
配置」の「上下に整列」された図
この図形を全部グループ化します。

図形を全部グループ化する
グループ化をしたら、カーソルで端を持って縮めます。

カーソルで端を持って縮める
丁度良い大きさにしたら、ピラミッドの完成です。

完成したピラミッドの図
では、もう一度この方法でピラミッドを作ってみてください。その際に、時間を計って、先ほどのタイムと比較してみてください。
どうですか。作業時間は短縮されましたでしょうか。
グループ化と配置の機能を上手く使えば、作業時間はグンと短縮され、更には綺麗な資料を作ることができます。
ではもう一つ、下記のスキーム図を作ってみましょう。

スキーム図
まず中心になる図形を挿入します。

中心になる図形を挿入する
この図形をコピーペーストします。

図形をコピーペーストする
中心の図形は会社を表すのに対し周りの図形はその会社の事業を表すので、中心の図形と差別化を図るため、コピーペーストした図形を若干小さくして色を薄くします。

コピーペーストした図形を若干小さくして色を薄くする
作った図形をコピーペーストして、大まかに配置します。

作った図形をコピーペーストして、大まかに配置する
下の段と真ん中の段の図形をそれぞれ「配置」の「上下中央揃え」で中央に揃えます。

下の段と真ん中の段の図形をそれぞれ「配置」の「上下中央揃え」で中央に揃える
真ん中の段の図形を「配置」の「左右に整列」で等間隔にします。

真ん中の段の図形を「配置」の「左右に整列」で等間隔にする
下の段、真ん中の段をそれぞれグループ化します。

下の段、真ん中の段をそれぞれグループ化する
図形全部を選択して、「配置」の「左右中央揃え」で中心を揃え、「上下に整列」で等間隔にします。

図形全部を選択する
「配置」の「左右中央揃え」で中心を揃える
「上下に整列」で等間隔にする
全てをグループ化して、カーソルで大きさを整え、文字を打ち込めば完成です。

全てをグループ化して、カーソルで大きさを整え、文字を打ち込む
完成したスキーム図
上手く作れましたでしょうか。
「配置」機能は、使い始めはどれがどの配置に繋がるかが混乱したり分かりづらいかもしれませんが、使っているうちにスグに理解でき、頭で考えなくても使えるようになってきます。
スキーム図はプレゼンテーション内でも頻繁に使われます。一つ一つに時間をかけていたら何時間あっても資料は完成しませんから、「配置」機能を身につけて、スピーディーかつ綺麗にスキーム図を作れるようにしましょう。

次回はExcelのグラフについてお教え致します。

セミナー情報

タイトル

1日で習得 綺麗で分かりやすいプレゼンテーション資料作成

内容

元外資系証券会社のプレゼンテーション資料作成チームで働いていた資料作成コンサルタントが、たった1日で資料作成に必要な基礎知識を全て教えます。

基礎編(1)「資料作成の基本 3つのルール」
基礎編(2)「資料作成に必要なPowerPointの機能レクチャー」
基礎編(3)「資料作成に必要なExcelグラフの作り方」
中級編「論理的な資料を作る為の幹となる「構成」の作り方」
演習編「様々なスキーム図、グラフの作成」

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著者プロフィール

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山橋 美穂

プレゼンテーション資料作成コンサルタント Microsoft MVP 2015(Power Point部門)受賞

プレゼンテーション資料作成アドバイザー。東京都出身。1999年青山学院女子短期大学卒業。2006年武蔵野美術大学卒業。武蔵野美術大学在学中より、外資系証券会社のプレゼンテーション資料作成チームに就業。法人企業向け資料の作成スキルを身につける。その後、経験を活かして独自に専門的な資料作成の知識を学びながら、ベンチャー企業やIR専門企業で、提案書や決算報告書作成の経験を積む。

2012年に資料作成の専門家としてフリーランスに転向。資料作成代行、アドバイザー、レクチャー講師等を行いながら、ヴィジュアルを重視した絵で見るプレゼンテーション資料の構築を目指している。

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