第3回 できるビジネスパーソンの年賀状の書き方「宛名書き」

普段、はがきや封筒の宛名書きができているビジネスパーソンにとっては当たり前のことばかりですが、年始の挨拶状に失礼がないよう確認しておきましょう。まず、郵便番号は忘れずに書き入れます。宛名書きが縦書きでも横書きであっても郵便番号は定位置に記入ください。次に、住所は省略せず都道府県から書きましょう。

縦書きの場合、番地などの数字は漢数字を使います。「１１」なら「十一」、「２２」なら「二十二」とします。番地まで1行で収まるように書き、ビル名などはその隣に一文字以上下げて書くようにします。また、長くなりそうな住所は途中で改行し、宛名の「様」の位置よりも文字が下がらないようにします。

宛名である相手の名前ははがきの中央に一番大きく書きます。所属している企業名、部署、担当係りなどは名前の横に書きます。社名の㈱は、社名よりも小さい文字で株式会社と正式名称にします。役職名は宛名の頭に少し小さめに書き、代表取締役　○○○○様、専務　○○　○様、主事　○○　○○様とします。

しばらく交流のない方は、移動のため担当が変わっていたり、役職名が変わっている場合があります。失礼のないよう事前に確認をすることが必要です。一度作成したデータは間違いを見つけることがとても困難ですが、お名前や所属の会社、役職名を間違うことは大変失礼です。人の手と目をかり、確認を徹底しましょう。投かんの前にも再度確認を。

宛名書き文字のバランスですが、相手の名前が一番大きく、次に会社名、住所の順になります。差出人である自分の情報も同じバランスで書くと良いでしょう。また、会社名、住所、電話番号、ファックスのほかに、会社のＨＰ、ツイッター、ブログなどのアドレス、ＰＣアドレスなど書きたい情報が増えてきました。

しかし、ここではあえて情報を羅列するは避けてシンプルにしましょう。その方がグーンと品が良くなります。それでも多くの情報を載せたい場合には、すべてまとめたＱＲコードを作成しそれを張り付けるのも一つの手です。