請求書もテンプレート集から選べば簡単! 個人事業主やフリーランスが初めての請求で知っておきたいこと
使いやすいツールを使えば、個人事業主の仕事はさらに向上します。請求書発行のような面倒な業務も、使いやすいテンプレートで解決できることがたくさんあります。好みの請求書テンプレートを探してみましょう。
この記事では請求書作成のルールと、無料で使用できるテンプレートをご紹介します。
そもそも請求書とは?
請求書とは、提供したり納品したりした商品やサービスに対して、その支払いを請求するために発行する文書です。また、行われた取引の記録を残す文書でもあります。個人事業主の場合、複数回の取引があっても、月に1回まとめて発行するのが一般的でしょう。
請求書は、必要な事項が記載されていれば、フォーマットの決まりはありません。しかし、月末になるたびに毎回書式から作っていては、とても面倒です。そのため、多くの方がテンプレートを利用しています。
請求書等の記載事項
国税庁「請求書等の記載事項や発行のしかた」を参考に、必ず記載すべき項目を確認してきましょう。適格請求書(インボイス)を発行する場合には、さらに登録番号などの記載も必要になりますので、こちらも注意しましょう。
書類作成者の氏名又は名称
請求書を発行する個人事業主の名前。屋号を使う場合もあります。
取引年月日
請求書を発行する日付。取引先と確認して、月末を設定する場合もあります。
取引内容
提供した納品物やサービスの内容。具体的な品目や数量を記載します。
取引金額(税込)
税込の請求金額。税抜金額と消費税額、軽減税率か否かも記載するのが一般的です。
書類の交付を受ける事業者の氏名又は名称
取引先の名称。請求先や経理担当者が別にいる場合は注意が必要です。
使いやすいテンプレートを活用すれば毎回の請求書作成が効率化
仕事はボランティア活動とは違い、報酬を受けるために必ず請求作業をしなければなりません。そのため請求書の発行は、業務の中心的な要素でもあります。
しかし、月末は納品も重なりやすいタイミングです。ひとりで業務をこなす個人事業主にとって、月末になるたびに請求書をゼロから作るのは、手間がかかります。
月末の請求業務を効率化するためには、毎回違う商品やサービスを提供するような場合でも、ベースとなる請求書のフォーマットを用意しておくことがおすすめです。
自分で作るのではなく、数多く提供されているテンプレートから選ぶ方が、効率的なだけでなく項目の抜け漏れも防げるので安心でしょう。
人気の請求書テンプレート集
エクセル版・スプレッドシート版やPDF版、インボイス対応・免税事業者向け・軽減税率対応版や源泉徴収対応版など、用途別にさまざまなテンプレートが提供されています。
ご自身の業務内容や使い勝手を考えて、選んで活用してみましょう。
ここで紹介するテンプレートは以下のページからダウンロードが可能です。
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エクセル版・インボイス対応・自動計算・A4縦
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請求書テンプレートの選び方
様々なテンプレートの中から自分用のものを選ぶ際には、以下のようなポイントも意識してみると良いでしょう。
ここで紹介するテンプレートは以下のページからダウンロードが可能です。
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業種やニーズに合わせる
明細の書き方や数量の数え方などは、業界や仕事内容によっても変わります。取引先との打ち合わせからニーズを探ったり、業界向けのテンプレートを探したりすると、より使いやすいものを探せるでしょう。
無料か有料か
無料のテンプレートは、気軽に使えるというメリットがあります。一方で有料のテンプレートには、より多くの機能やサポートが含まれることがあります。売上データと紐づけられる機能など、メリットを見逃さずにしっかりと比較して選びましょう。
処理のしやすさ
思わず個性的でカワイイものを選んでしまうかもしれませんが、それよりも後の整理や、送られた側のことを考慮することが大切です。見栄えやシンプルさも意識すると良いでしょう。
請求書の作成手順
エクセル形式の請求書テンプレートを利用して請求書を作成する場合は、当該サイトの注意点などを確認し、まずはテンプレートのダウンロードをします。登録が必要だったり、有料だったりする場合には、利用条件の確認も忘れずに行います。
テンプレートを利用する場合、必要項目を確認しつつ順に記入していけば、請求書は簡単に完成します。計算式も設定されていることが多く、金額や数値は自動的に計算されるものが多いでしょう。
請求書では、金額の単位(¥か円か)はどちらの表示でも大丈夫ですが、カンマ(3桁ごとにつける「,」)は使う方が一般的です。
最近は印鑑を使わない書類が増えていますが、企業によって対応方法はさまざまですので、押印する必要があるかどうかは取引先に確認しておきましょう。
注意点とポイント
請求書を取引先に送付する前には、必ず内容を確認する習慣をつけましょう。間違いだらけの請求書を送ってしまうと、取引先との信頼関係が崩れてしまいます。
必要事項がきちんと入力されているか
請求書等の記載事項で紹介した通り、請求書の必須事項は以下のとおりです。
- 書類作成者の氏名又は名称
- 取引年月日
- 取引内容
- 取引金額(税込)
- 書類の交付を受ける事業者の氏名又は名称
これ以外にも、適格請求書(インボイス)を交付する際の登録番号など、必要事項が増える場合もあります。また、取引先からの支払い期日なども、設定しておいた方が安心です。
宛先を間違えていないか
郵送・メールに関係なく、請求書を送付する際には、自分・取引先の名称や住所、宛先・連絡先は入念にチェックしましょう。普段の連絡先と請求書の送付先が違う場合には、その確認も忘れずに行います。
数式があっているかどうか
テンプレートは便利ですが、過信しないことも大切です。年月日などの日付が合っているか、軽減税率がちゃんと計算されているか、項目を増やしたことで計算式がずれていないか、必ず再確認を行いましょう。
まとめ
毎月の業務を締めくくるのが請求書の発行です。しかし、オリジナルで作成しようとすると、正しくわかりやすい請求書を作るのはとても大変です。個人事業主は、毎日の業務範囲が広くて忙しいものです。扱いやすいテンプレートを利用して、効率的に請求書を発行・管理することをおすすめします。