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企画書の書き方、具体的なフレームワークを紹介!すぐに使える例文・テンプレもあり

「企画書を書いてと頼まれた!でもどんな風に書けばよいのだろうか・・・?」そんなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?

企画書は、自分の持っているアイデアを具体的に相手へ伝えるための重要なツールです。では、どのように作成すれば興味を持ってもらえ、しっかり理解してもらえるでしょうか。

ここでは、企画書作成に必要な内容と手順について、例を交えてご説明します。


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企画書の書式テンプレート

企画書と提案書はどう違う?

企画書と混同されやすい書類として提案書があります。場合によって使い分ける必要があるため、違いをしっかり認識しておきましょう。

企画書は社内向けの資料

企画書は主に社内向けに使用される資料で、自分の考えたアイデアや、その内容を実行に移すための具体的な計画を記載した書類のことをいいます。

新たな商品やサービスを開発するときやプロジェクトを立ち上げる際に必要となり、自分以外のメンバーや上長に企画内容を理解・把握してもらうための資料です。

なぜビジネスで企画書が重要なのか?

新たな商品やサービスを展開する際には必ず、会社にとって収益になるかどうかを判断しなければいけません。

まずは適切に課題を明確にした上で、企画内容が会社のみならずユーザーへ価値提供できるものか、さらにはどのくらいのコストがかかるかなどを説明・共有する必要があります。そのためには企画書が必要不可欠になってきます。

提案書は社外向けの資料

提案書は主に社外クライアントへ提出する資料で、課題解決のためのアイデアや内容をまとめた資料です。

適切にクライアントの課題を洗い出し、市場調査などを踏まえた上で、どうすれば課題解決ができるか、自社サービスや商品を使用する際にはどう活用していくのかなどを説明することが重要です。

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企画書の書式テンプレート

企画書の書き方

企画書は下記の順で整えることが多いです。

①あらゆる要素を可視化

②戦略立案

③TODO整理

④実行するためのスケジュールと体制

今回は、取引先に新商品の企画書を提出する際を例にとって具体的な作成手順を説明します。

企画書は相手の賛同を得られるように、読みやすく、わかりやすく作成する必要があります。市場や顧客などの現状をもとに、企画アイデアを実行する必要性を明らかにし、具体的な戦略を立案しなければなりません。

また、誰に、何を、どのように行うのか、TODOを整理し、実行するためのスケジュールや予算、目的、目標など、あらゆる情報をまとめて提出することが一般的です。

企画書の基本的な構成見本

企画書を作成する際にはまず、構成を考えます。

企画書の構成は、受け手に納得してもらえるようなストーリーを組んで作成すると良いでしょう。以下の7つのパート構成を把握し、手順を踏んで分かりやすく伝わりやすい企画書を作成していくのがオススメです。

①導入
②現状分析
③企画内容
④手段
⑤目標
⑥費用
⑦スケジュール

①導入
導入部分ではまず、今回の企画に至った背景や目的を記載します。

②現状分析
ここでは現状の課題や問題点は何であるかをデータをもとに記載します。

③企画内容
メインとなる企画内容のパートでは、イベント、商品、プロジェクトなど、現状分析を踏まえた企画内容・アイデアを記載します。

④手段
ここでは企画内容を実現するための方法を記載します。課題解決のための企画内容をもって、どのようにアプローチするのが最適なのかなどを具体的に考えるとよいでしょう。

⑤目標
今回の企画のゴールを示す。ここでは社内で企画内容の賛同、稟議が通るように適切な売上目標、効果目標などを具体的に示しておくことが必要です。

⑥費用
さらに企画内容を実施するにあたって、必要経費や人員などを記載する必要があります。この内容によっては社内調整が必要になる場合もあるため、詳細に記載しておきましょう。

⑦スケジュール
最後に企画内容を実施する想定スケジュール、所要日数などを記載します。

企画書作成時の具体的なフレームワーク

企画書の作成方法は、所属している部署や会社によってさまざまなフレームワークがあります。

ここでは一般的に用いられていて、具体的な内容に落とし込みやすいフレームワークをご紹介します。

3C分析で市場環境を調査

3C分析とは、市場・顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の現状からマーケティング戦略を考える手法のことです。

具体的には3C分析では、下記のようにそれぞれの要素を分析します。

市場・顧客(Customer):市場規模や成長性、顧客のニーズや消費傾向や購買行動

競合(Competitor):競合他社の現状や強み・弱み、市場における位置付けや評価

自社(Company):自社の強み・弱み、市場における位置付けや評価

このように市場と顧客のニーズを把握し、競合他社との差別化の方法や、KSF(主要成功要因)を導き出します。

3C分析では、市場や競合の状況を知ることで自社がどのような特性の商品を打ち出すべきかを判断することができます。具体的には、価格帯やターゲット層、コンセプト、訴求方法などの戦略を明確にしていきます。

4C分析で顧客ニーズを調査

3C分析と似通った名前ですが、4C分析は「顧客目線」でマーケティング戦略を考えます。

顧客価値(Customer Value):顧客の期待値や満足度を分析

コスト(Cost):顧客が商品・サービスを購入する際の価格の妥当性について分析

利便性(Convenience):顧客が商品・サービスを購入、利用しやすいかを分析

コミュニケーション(Communication):顧客と自社のコミュニケーションについて分析

3C分析が市場調査である一方、4C分析は顧客(=商品やサービスを購入・利用するユーザー)について調査するフレームワークです。

4C分析を行うことにより、自社商品・サービスの課題や現状ユーザーが抱いているイメージを抽出することができます。商品やサービスを企画するためには、ユーザーニーズを明確にした上で、アイデアに落とし込む必要があります。

SWOT分析でさらに深掘り

3C分析、4C分析と共によく使用されるフレームワークがSWOT分析です。

SWOT分析では、市場のトレンドや競合状況などの外部環境と、自社の強みやブランド力、品質などの内部環境をプラス要因とマイナス要因に分けて分析します。

強み(Strength):【内部環境のプラス要素】自社の長所や得意な部分。

弱み(Weakness):【内部環境のマイナス要素】自社の短所や苦手な部分。

機会(Opportunity):【外部環境のプラス要素】自社商品やサービスにとってプラスになる社会や市場変化。

脅威(Threat):【外部環境のマイナス要素】自社商品やサービスにとって悪い影響を与える社会や市場変化。

このWSOT分析は自社の内部・外部環境を把握・理解できるため、事業における戦略の方向性が明確になるという特徴があります。

6W2Hで企画内容をまとめる

分析内容をまとめたあとは具体的な企画内容を記載していきます。多くの場合、下記のような「6W2H」に沿って記載することが一般的です。

このようにTODOを可視化することで、提案を受ける側が企画内容を具体的にイメージできるようになります。

① Who:誰が企画を実行するのかを書く

② What:イベント、商品、プロジェクトなど、メインとなる企画内容を書く

③ Whom:性別や年齢、購買傾向など、どのような人物がターゲットとなるのかを書く

④ When:実施スケジュール、所要日数など、いつ企画を実行するのかを書く

⑤ Where:どこで企画を実行するのかを書く

⑥ Why:現状分析の結果から、企画を実行する目的を書く

⑦ How:使用ツールや露出するメディア、イベント出展など、どのように企画を実行するのかを書く

⑧ How much:売上目標、効果目標などと合わせて、必要経費や人員など企画にどれくらいの費用が掛かるのかを書く

パワーポイントを使った企画書

詳細なデータを図解やグラフ、イラストで示したい場合には、パワーポイントを使った企画書フォーマットが便利です。分析結果やデータ推移などを細かく記載しましょう。

<記載ポイント>
  • 1枚に1項目を目安
  • 一目でわかるようにする
  • デザインは統一する
  • 図や表は白黒印刷のことも考えた配色にする

<表紙>

パワーポイントを使った企画書の表紙

<本文例>

パワーポイントを使った企画書の本文例

以下のようなテンプレートを使うと便利です。

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【無料】売上計画01(Orange)

1枚に構成された企画書

企画をより簡潔に伝えるために企画の全貌を1枚にまとめたものを、ワンシート企画書といいます。構想書やコンセプトマップと呼ばれることもあります。記載すべき項目の全てを1枚の中にまとめなければならないため、文字が小さくなりすぎないよう余計な文言は入れず、ポイントだけを書きましょう。

<記載項目>
  • タイトル
  • 現状分析
  • 問題提起
  • メインテーマ
  • 企画内容詳細
  • スケジュール
  • コスト/収支

例文の入った企画書(A41枚)のテンプレート

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ワードを使った企画書

ワードの企画書でも、すでに決まっている企画内容を伝える場合や、直接説明をするのではなく郵送する場合などは、ビジネス文書の形式をとることがあります。日付と宛先をヘッダーに記載し必要項目を箇条書きにしていきます。挨拶文は不要です。

<記載項目>
  • 目的
  • 概要
  • 企画内容
  • 効果
  • その他添付資料

展示会出展の企画書

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企画書の書式テンプレート

まとめ

提案書とも似た意味で使われることがありますが、より具体的な実務レベルに落とし込まれているものが企画書です。受け手を納得させる企画書を書くには、ストーリー立てて企画内容を組む必要があります。そのためにはポイントをしぼって明確に書くことが大切です。企画書フォーマットにも種類がありますので、シチュエーションや内容に合わせて選びましょう。

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