賞状の文例16選! 表彰状や感謝状のテンプレートを紹介
社内で良い結果を出したり、イベントや何らかの活動で優秀な成績を収めたりした従業員に対して、表彰状または感謝状を贈る場合があります。
しかし、表彰状・感謝状の本文は書き方が明確に定められていないため、どう書くか迷うこともあるでしょう。
この記事では、特に使われることの多い表彰状・感謝状の文例を、書き方のポイントとともに解説します。状況に応じてアレンジして、使ってみてください。
【表彰状】賞状の文例
まずは、以下のシーンで優れた成績・功績を収めた従業員に対して授与する、表彰状で使える文例を紹介します。
- 永年勤続
- 営業成績
- 無事故・安全
- プロジェクト
- 研究開発
永年勤続
同じ職場に長く勤続した従業員を表彰する場合の文例です。
表彰状
◯◯殿(表彰する相手の氏名)
あなたは入社以来◯◯年の長きにわたり
当社に貢献をされ業績発展に大いに寄与されました
よってその献身的な労働と尽力に感謝し
ここに表彰いたします
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(代表取締役の名前)
なお、何年勤続すれば「永年勤続」になるかは明確に決まっていません。しかし10年単位で区切り、20年・30年などの節目で表彰する企業が多いようです。
営業成績
優れた営業成績を収めた従業員を表彰する場合の文例です。
表彰状
◯◯殿(表彰する相手の氏名)
あなたは優秀な営業成績を収め
会社の業績に大いに貢献されました
よってその功績をたたえ表彰いたします
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(代表取締役の名前)
月間MVP・年間MVPなどで表彰する場合は、「◯◯(商品名)の営業活動において」「令和◯年◯月度において」といったように、具体的な商品名や事業年度・時期を挙げても構いません。
無事故・安全
一定の期間内に、一度も事故を起こさなかった従業員を表彰する場合の文例を紹介します。
表彰状
◯◯殿(表彰する相手の氏名)
あなたは令和◯年◯月◯日から令和◯年◯月◯日までの◯日間
安全運転を心がけ無事故を達成されました
その功績は他の模範でありますので
ここに表彰します
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(代表取締役の名前)
特に期間が決まっていない場合は、「令和◯年◯月◯日以降」や「◯年間」といったような表記でも問題ありません。
プロジェクト
社内のプロジェクトで良い結果を出した従業員を、表彰する場合の文例です。
表彰状
◯◯殿(表彰する相手の氏名)
あなたは◯◯プロジェクトにおいて
卓越したリーダーシップを発揮し
本プロジェクトの成功ならびに会社の発展に大きく貢献されました
その功績をたたえ
ここに表彰します
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(代表取締役の名前)
研究開発
社内のチームが、研究開発業務で良い成果を出した場合の表彰状に使える文例です。
表彰状
◯◯課 ◯◯チーム
「◯◯(研究名)」
貴チームは右の研究開発に励み
◯◯分野における当社の業務改善に貢献されました
その功績をたたえ
ここに表彰いたします
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(代表取締役の名前)
【感謝状】賞状の文例
続いて、以下のシーンで、感謝の気持ちを表す賞状を送りたい場合の文例を紹介します。
- 定年退職
- 会社や組合
- 業務改善
- 工事
- 寄付
定年退職
自社を定年退職する従業員に向け、長年の勤続をねぎらうとともに感謝を伝える場合の文例です。
感謝状
◯◯殿(表彰する相手の氏名)
あなたは入社以来◯年にわたり
当社の発展に大いに尽力されました
定年を迎えるにあたり
その功績に感謝の意を表します
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(代表取締役の名前)
会社や組合
社員や組合員に、感謝の気持ちを伝えたい場合の文例です。
感謝状
◯◯殿(表彰する相手の氏名)
あなたは在社中◯◯組合の◯◯(役職名)として
発展と成功に多大な貢献をされました
その功績は誠に多大です
よってここに感謝の意を表します
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(代表取締役の名前)
一定期間、役職を務めたのちに退任する相手に贈る場合は、文面に「◯年度における」「◯年間にわたり」といった数字を加えても良いでしょう。
業務改善
社内の業務改善に取り組み、良い成果を出した従業員に対する感謝状の文例です。
感謝状
◯◯殿(表彰する相手の氏名)
あなたは◯◯業務(業務内容)において
◯◯(改善した内容・方法)を発案し
効率性の向上とコスト削減に大いに貢献されました
よってその功績に感謝の意を表します
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(代表取締役の名前)
工事
ビルや建物の新築工事を依頼した施工業者に対し、感謝の気持ちを伝えたい場合の文例です。
感謝状
株式会社◯◯殿(表彰する企業名)
貴社は◯◯(工事をした建物名)の新築工事に際し
卓越した技術と誠意を持って
見事に工事を完了されました
ここに功績をたたえ深く感謝の意を表します
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(代表取締役の名前)
建物名の部分には具体的な建物名を記載するほか、「当社新社屋」といった書き方もできます。新築ではなく改修工事の場合は「新築工事」を「修繕工事」と記載すると良いでしょう。
また企業ではなく、施工業者個人宛の感謝状にしたい場合は、相手の名前を個人名にし、「貴社」ではなく「貴殿」と変更してください。
寄付
社外の方から寄付があった場合に贈る感謝状の文例は、以下のとおりです。
感謝状
◯◯殿(表彰する相手の氏名)
あなたは当社の活動に深いご理解を示され
◯◯(寄付の対象になった活動名)へのご支援として
多額の寄付を賜りました
そのご厚意に感謝し
感謝状を贈ります
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(代表取締役の名前)
金銭ではなく、物品の寄付があった場合は「多額の寄付」の部分を寄付してもらった物品名に変えてください。たとえば工具10セットの寄付があった場合は、「工具10セットを提供されました」といった書き方をしましょう。
【その他】賞状の文例
業務や事業には関係しない場でも、賞状を贈る機会はあるでしょう。ここでは、以下のシーンで使える賞状の文例を紹介します。
- コンテスト
- スポーツ大会
- 学会・学術
- 卒業証書
- 修了証書
- 認定証書
コンテスト
何らかのコンテストで優秀な成績を収めた方に贈る賞状の文例です。
表彰状
◯◯殿(表彰する相手の氏名)
あなたは◯◯コンテストにおいて
頭書の通り優秀な成績を収められました
よってその功績をたたえ
ここに表彰いたします
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(主催者の名前)
スポーツ大会
スポーツ大会で良い結果を出した方に贈る賞状の文例です。
表彰状
◯◯殿(表彰する相手の氏名)
あなたは◯◯大会(スポーツ大会の名前)において
頭書の通り優秀な成績を収められました
その優れたスポーツマンシップと競技力をたたえ
ここに表彰いたします
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(主催者の名前)
学会・学術
学会で研究発表を行い、何らかの賞に選ばれた場合に贈る賞状の文例です。
表彰状
◯◯殿(表彰する相手の氏名)
あなたは◯◯(学会名)において
優れた研究発表を行い
◯◯賞に選ばれました
その栄誉をたたえ
ここに表彰いたします
令和◯年◯月◯日
◯◯(団体名)
◯◯(代表者の名前)
特に入賞したわけではない場合は、「優れた研究発表を行いました」としても構いません。
卒業証書
卒業証書の文例は以下のとおりです。
卒業証書
◯◯殿(相手の氏名)
あなたは◯年◯月◯日
◯◯(学校名やプログラム名)の全課程を修了したことを
ここに証します
令和◯年◯月◯日
◯◯(学校名・団体名)
◯◯(代表者の名前)
修了証書
研修会や講習会などを通じて知識・スキルを身に付けた相手に渡す修了証書の文例は、以下のとおりです。
修了証書
◯◯殿(相手の氏名)
あなたは本会の◯◯講座を受講し
全課程を修了されましたので
ここに修了証を授与します
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(代表取締役の名前)
認定証書
研修会や講習会などを通じて、特定の技術を身に付けたと認める相手に贈る認定証書の文例です。
認定証書
◯◯殿(相手の氏名)
あなたは当協会が主催する
◯◯講座を受講され
全てのカリキュラムを修了しました
よって正式に◯◯(資格名)として
ここに認定いたします
令和◯年◯月◯日
◯◯(会社・団体名)
◯◯(代表取締役の名前)
資格名の部分には、「野菜ソムリエ」「◯◯専門士」といった、具体的な名称を記入すると良いでしょう。
賞状の書き方ポイント
最後に、どういった賞状を書く際にも意識したいポイントを3つ、解説します。
句読点を付けない
賞状の本文には、「、」「。」などの句読点は使用しないのが習わしです。文章の区切りがある場合も改行をせず、1字開けてからそのまま書けば問題ありません。
ただし、文中で「よって」といった接続詞を使用する際は、改行してください。
受賞者名には「様」や「殿」を付ける
受賞者の名前には「様」または「殿」という敬称を添えます。
また、賞状の本文の冒頭で受賞者に呼びかける際、個人の場合には「あなた」または「貴殿」を使用します。団体の場合は、「貴社」または「貴組合」を用いることが一般的です。
文頭は一字下げしない
通常の文書では文の冒頭を1字空ける「一字下げ」を行うことがありますが、賞状の場合は不要です。全ての文章を、同じ高さにそろえてください。改行を行ったあとも同様です。
まとめ
表彰状や感謝状は書き方こそ決まっていますが、本文にどういった内容を書くべきかまでは厳密に決まっていません。
ただし、一般的によく使われる言い回しはあるため、迷った場合は一般的な内容に留めるのが無難でしょう。
今回紹介した文例は、比較的多くのシーンで使えるものばかりです。
表彰・証明したい内容や状況に応じてアレンジし、相手に喜ばれる表彰状や修了証の制作に努めてください。