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貸借対照表の仕組みを知って、資金繰りを検討しよう

著者: 税理士  高橋 彰


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作成のポイント

■ 事業資金はどのように調達されているか
■ 調達された資金はどのように運用しているか
■ 自己資本比率を改善しよう

書式の説明
貸借対照表とは、資産、負債、資本を表示する報告書

事業資金はどのように調達されているか

貸借対照表の右側に記載される負債と純資産は、事業資金がどのように調達されたかを説明したものです。負債とは借入など他人から調達した資金、純資産とは資本金や過去の利益の累積額といった自己資本を意味します。
この他人資本と自己資本を合計したのが総資本で、経営の「元手」となる資金源を表しています。両者を比べた場合、返済不要な自己資本が多いに越したことはありませんし、自己資本が多いほど安定した会社と言えます。
まずは借入金を少しでも減らす努力が必要。そのためには売掛債権を減らす、在庫を適切な量に抑える、不要な固定資産を清算するといった、貸借対照表の左側の資産を見直していくことが有効な手段となってきます。

領収書原本が必要。日頃から保管の習慣を。

医療費控除を受けるには、対象となる医療費の領収書の原本が必ず必要です。
調剤薬局で購入した薬でなくとも、町中の薬局で購入した風邪薬等も対象となります。こうした領収書は受け取らなかったり、財布の中を整理する際に捨ててしまいがちですが、後に控除を受けられる可能性がありますので、クリアファイル等にしまって保管するように一家で習慣づけておいた方が良いですね。
特に妊娠、出産や、重病を患ったり、大けがをして入院した際には、控除額も多額になる可能性がありますので、領収書の保管を必ずするようにしてください。

調達された資金はどのように運用しているか

貸借対照表の左側に記載される資産は、調達された資金がそのように運用されたかを説明しています。
現金や預金などの流動資産は資金繰りに充てやすいため、不足すると事業活動に支障をきたします。また、売掛債権や棚卸資産(在庫)などは、これらが大きくなると経営に大きな影響を及ぼすものです。売掛金がいくら多くでも回収されなければお金にならず、在庫はお金が支出されても経費にもなりません。
つまり、資産は多ければ良いわけではなく、適正な量で、無駄なく稼働させることが重要です。現状はどうなっているか、どこをどう直せばよいのか、決算データの分析は経営そのものになってきます。

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著者プロフィール

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高橋 彰

税理士

会計事務所・起業コンサル会社にて、起業家支援活動に従事。独立後は、年間100社を越える起業家を支援。事業計画支援、会社設立、資金調達、経理財務、人事労務、法務支援等を得意とする。

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